山本未來:「かっこよく締めくくってくれた」最愛の父・山本寛斎さんの最期語り涙  「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した山本未來さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した山本未來さん=テレビ朝日提供

 俳優の山本未來さんが、7月21日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2020年7月に他界した父でファッションデザイナーの山本寛斎さんについて語った。

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 山本さんは2019年に離婚し、シングルマザーに。その翌年の2020年2月に寛斎さんの会社「KANSAI SUPER STUDIO」にプロデューサーとして入社した。

 山本さんは「息子に対する責任を取っていかなきゃという思いが母親としてあったのと、将来息子が去った後の人生も考えなきゃいけない。女優業はずっとやらせていただいて大好きなお仕事なので、それを軸に置きながら、新たに学べてやっていける仕事があったらいいなっていうことを父と共有していた」と話した。

 そんな山本さんの思いを知った、現会長で当時社長だった寛斎さんの弟から「『ぜひうちで』っていうラブコールをいただいて。それで加わることになった」と説明した。

 しかし、山本さんが入社した4日後に寛斎さんから「明日から検査入院することになった」と電話があった。検査入院初日は寛斎さんの誕生日で、お祝いの食事会を計画した矢先の出来事だったという。寛斎さんは急性骨髄性白血病と診断され、コロナ禍で家族の見舞いも制限されていたが、「常に前向きに取り組んでいましたし、本気でカムバックするつもりでいました」と回顧した。

 寛斎さんが亡くなる直前、山本さんは会社のスタッフと共に病院に呼ばれたという。当時を振り返った山本さんは「ごめんなさい、久しぶりに話したので……」と涙を流し、言葉を詰まらせた。

 「全てやり尽くしたっていう感じでしたので、とりあえずは最後のたすきを渡さなきゃっていうことだったと思うんですけど。本当に、真顔で武士のような口調で『分かっとるな』みたいな」と笑った。

 「これだけ残してきた物があるから、あとは自分たちが勉強してきたものをどう活用していくか、頑張ってチームで力を合わせてやっていけよ、よろしく頼むなと、契りみたいなことを。それがちょっと忘れられないです。かっこよく締めくくってくれたなって思いました」としみじみ語っていた。

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