ポツンと一軒家:年末3時間SP 空襲、疎開、東日本大震災…苦難と共に歩んだ福島県の家族 静岡県・伊豆半島の夫婦“ポツンライフ”

12月17日放送の「ポツンと一軒家」の一場面=ABCテレビ提供
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12月17日放送の「ポツンと一軒家」の一場面=ABCテレビ提供

 衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。12月17日は年内最後の放送で3時間スペシャルとして、福島県と静岡県の“ポツン暮らし”を紹介する。黒木瞳さん、佐々木希さんがゲストとして出演する。

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 最初に登場するのは、福島県の山深い所にある一軒家。捜索隊が山道を進むと、森を切り裂くように切り拓かれた田んぼ跡があり、目指すポツンと一軒家が見えてきた。暮らしていたのは、80歳の母と、60代の娘夫婦の3人。母はもともとは東京に暮らしていたが、戦時中に自宅が空襲で焼失してしまい、終戦後にここに疎開してきたという。食糧難だった当時の生活苦を振り返りつつ、豆や小⻨を育てて、徐々に田んぼを広げていったこと、2011年の東日本大震災による原発事故で3年ほどの避難生活を余儀なくされたことなど家族の歩みを聞く。

 捜索隊は、この家族の親戚で、74歳の女性と来月98歳になる母親とも出会う。「昭和21年に、ここへ嫁入りに来たときは、小さなかやぶきの家だったんです。当時は山仕事を生業にしていましたが、炭焼きもしていて。つくった炭は背負子(しょいこ)で担いで、歩いて山を越えて運んでいました」などと母親は、当時の暮らしぶり、そして“凍み餅(しみもち)”などの地産の伝統食について語る。

 番組では次いで、静岡県・伊豆半島の南部の深い森の一軒家を紹介する。捜索隊が4年半前に訪れた場所だ。当時出会ったのは、元水中カメラマンで当時74歳の男性。セカンドハウスとして、生家のあった山奥に3年かけて自分で建てた一軒家で、夫婦で“ポツンライフ”を満喫。夫は、廃材を利用したまき風呂などどんなものでも手作りしており、「今後は太陽光発電も設置予定」と話していた。

 捜索隊は山道から清流の上流へと続く道を下り、橋を渡ると一軒家が見えてきた。山々に囲まれ、ウッドデッキからは清流へと注ぎ込む滝を見渡すことのできる、まさに秘境の一軒家だ。現在79歳となった男性が妻と一緒に出迎えてくれ、新たに設置されたソーラーパネルなど、数々の“進化”に驚く捜索隊。果たして、現在の夫婦の暮らしぶりは……。

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