連続ドラマ「めぐる未来」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)に出演中の早見あかりさん。ドラマは、感情の起伏を引き金に“過去へ戻る病”を抱える未来(萩原利久さん)が主人公の「考察型サスペンス」で、早見さんは未来の妻・めぐるを演じている。近年、役への向き合い方に変化があったという早見さんに、俳優業への思いを聞いた。
ウナギノボリ
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ドラマは、辻やもりさんの同名マンガ(芳文社)が原作。妻の転落死をきっかけに過去へ戻った未来が、死の真相に迫っていく物語。早見さん演じるめぐるは、ドジなところはありつつも、明るく無邪気で外交的。出版社の編集部で働いているという人物だ。
「原作を読んで、何が起きるかわからない展開が面白いなと。実写でやるとどうなるんだろう?とわくわくしました」と振り返った早見さん。めぐると自身は共通点も多いといい、「明るくて元気でおしゃべりで、忘れ物もよくしちゃう。それを旦那さんにサポートしてもらうっていうのも全部一緒。でも私が持っているパワー以上にめぐるはエネルギーがあって、そこまでもっていくのはエネルギーを消費します」と話す。
撮影現場は皆でわいわい過ごしているといい、「“本番”って言われるまでずっと内容がない話をしています。めちゃくちゃ楽しいんですけど、何も覚えていない……(笑い)」と楽しそうに話す。
俳優としてこれまで多くの作品に出演してきた早見さん。熱しやすくて冷めやすい性格から、毎日同じ時間に同じ場所に行く、という働き方は苦手と話す。「3カ月というクールで出会いと別れを繰り返して、別の役になって……という俳優の仕事は、私のメンタル的には向いていて日々楽しいです!」と笑顔。
撮影現場では、現場の空気がよくなるよう、まわりをよく見ることを心がけている。「この年齢なので、自分が楽しいだけじゃダメだなって。言葉とか、皆の目線とか気になっちゃうタイプなので、いろいろ考えてます」と明かす。
以前は、任された“役”に対して、ものすごく考え、作り込んで現場に行っていたこともあったという早見さん。しかし、それが監督が求めているものではなかった場合、修正がうまくできなかった。
「(役を)ギチギチに作っていたので、最初はそれを取り払うのが大変でした。頭で考えすぎて大爆発って感じだったので……。でも、監督から求められているものに応えられなかったときに、真っ白な状態でいるのが私の性格に合っているような気がして。今はすごく余白を作るようにしています」
この変化は、2018年に結婚した夫の存在が大きかったという。
「考え方がやわらかくなったのは、旦那さんと結婚をしてから。人に甘えることを覚えたというか、自分だけで生きていないと強く感じるようになって。撮影も、自分だけが頑張ってもチームで同じ方向を見ていないといいものができない。そういう考え方ができるようになりました」と変化を明かす早見さん。しなやかさを携え、俳優としての歩みを進めているようだ。
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