海に眠るダイヤモンド
第5話 一島一家
11月24日(日)放送分
女優の有村架純さんが主演を務める連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系、火曜午後10時)。同作で俳優デビューし、末永聖(有村さん)への思いを貫き続ける黒岩晶を演じる岡田健史さんに視聴者からは多くの反響が上がっており、特に「黒岩君の真っすぐな瞳が頭から離れません」「怖いくらいの瞳」「健史君の瞳のキレイさが半端ない」とその瞳に魅力を感じている人も多いようだ。有村さんも「どのシーンも本当に真っすぐ目を見てくるから、こっちも逃げられない」と語っている。視聴者を心を奪う岡田さんの魅力とは……。
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ドラマは、マンガ誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中のかわかみじゅんこさんの同名マンガが原作。片田舎の中学校を舞台に、女性教師の末永聖とその教え子の男子中学生、黒岩晶との“禁断の純愛”を描いている。物語が終盤を迎え、このほど、有村さんと岡田さん、新井順子プロデューサーが取材会を開いた。
第6話からは、中学生編の3年後を描いた高校生編に突入。同話で18歳の高校生となった晶が登場するやいなや、「黒岩君、今まで以上にイケメンすぎ」「この高校生レベル高すぎだろ」とその“成長”ぶりを絶賛する視聴者が続出した。
晶は中学生時代の少し長めの髪を切り、短髪となって登場したが、新井プロデューサーは「髪は絶対切ろうと思ったんです。あとは、中学生時代はいつもぼそぼそしゃべっていたのをはっきりしゃべるようにして。服装も衣装合わせを結構やりましたね」と振り返る。
岡田さん自身は、3年間の変化を表現する際に晶の「社会性」を意識したという。「晶に関しては、新井さんが3年間で何があったかを細かく話してくださって、それを自分もイメージしながら演じさせてもらいました。晶は、中学生の時は愛想笑いなどはしない、社会性が富んでいない少年だった。6話で高校生になった晶が初めて出たのは、お店の人と会話しているシーンだったのですが、(お店の人に対して)笑えるようになっていて。それは3年前の晶にはなかったことで、そういう社会性が少しでもついているのを見せようと一番意識しました」と語っている。
また衣装も、中学時代は自身のサイズよりも大きい「XXLぐらいのシャツを着て、子供っぽく見せられるように衣装さんや新井さんとも試行錯誤して、高校生になった時は自分とぴったりのサイズを着ることによって大人びて見えるようにしてもらいました」と明かす。
中学生から高校生へ。岡田さん演じる晶の変化がある中で、相手役を演じる有村さんは「真っすぐさは変わっていない」と語る。有村さんは岡田さんについて「衣装合わせで初めてお会いした時と今では(岡田さんの)顔つきが変わっている。その日々の変化に、会うたびに驚くというか。『あ、また目つきが変わっている』とか、そういうのをお芝居しながらも感じることができた」と話した上で「だけど、真っすぐさは変わっていなくて、お芝居をやっているときに晶君からもらうエネルギーの真っすぐさというのは、1話からずっと同じというか、熱量をずっと感じていました」と振り返る。
有村さんは、教師という立場から“禁断の恋”に葛藤し続ける聖を演じる中で「晶の真っすぐさに聖は毎回気持ちが持っていかれそうになりつつも自分の理性といろんな揺れ動きが常にあって……。(岡田さんは)どのシーンも本当に真っすぐ目を見てくるから(笑い)。こっちも逃げられないというか」と、岡田さんの真摯(しんし)な演技に影響されたようだ。
新井プロデューサーも岡田さんの演技に「インした当初は、お芝居やっていないからこそ出るリアクションが結構たくさんあった。監督も『そう来たか』みたいなことが結構あった」と驚かされることが多かったという。続けて「芸能界でたくさんやっている方にはできないリアクションをする。それはやっぱりデビュー作だからこそで、それが晶という役にはまったなと思います。今後そういう芝居を続けてくれたらいいなと思っています」と期待を寄せている。
実際、取材を受ける岡田さんからもその真っすぐさは伝わってきた。どの質問にも、一つ一つ言葉をかみしめるように話す。印象に残っているシーンを聞かれた岡田さんは、第9話での聖と晶が自転車で二人乗りするシーンを挙げ、「(撮影日は)すごく風が強かったんです。晶としてちゃんと真っすぐ走らないといけないのに、横風がすごかったからめちゃめちゃ揺れて。後ろに聖ちゃんを乗せているから、頑張って体幹を使って走ったのが印象に残っています」とはにかみながら語っていたが、そこにいるのが岡田さんなのか、晶なのか、分からなくなるような感覚に陥ったほどだ。視聴者の心をつかむ黒岩晶の魅力は、やはり岡田さん自身からにじみ出るものなのだろう。
岡田さんは、次回の第10話について「1話から9話まで、いろいろな人の相手に対する思いがゆえの行動があったのですが、10話は特にそれがある。晶にしても聖ちゃんにしても、お母さんにしても、勝太郎さんにしても原口さんにしても、すごく愛がよく見える回だなと台本を読んで思いました。そういうところをぜひ見てほしいなと思います」と語っている。聖と晶はもちろん、さまざまなキャラクターの“愛”の行方がどうなるのか。最後まで目が離せない。
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