俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第31回「逃げよ信長」が11月8日に放送される。同回で、6月7日放送の第21回「決戦!桶狭間」以来、5カ月ぶりに再登場するのが、「松平元康」改め「徳川家康」を演じる風間俊介さんだ。風間さんは「いよいよ徳川家康として物語に登場します。とはいえ、まだまだ若造ですが……。しかも今回は、信長様(染谷将太さん)を筆頭に、光秀(長谷川さん)、藤吉郎(佐々木蔵之介さん)、松永久秀(吉田鋼太郎さん)、柴田勝家(安藤政信さん)という名だたる武将が勢ぞろいします。この顔ぶれは圧巻です!」と興奮気味に予告している。
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第31回は、ついに越前へ向けて出兵を開始した信長。破竹の勢いで敦賀まで制圧をする。しかし、朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)のいる一乗谷まであと一歩に迫った金ケ崎で、浅井長政(金井浩人さん)が信長を突然裏切り、背後から迫ってくる。朝倉・浅井に挟まれ絶体絶命の信長軍。このまま前進するという信長を、光秀は「織田信長はいま死んではならない、逃げるべし」と強く説得。それは数万の兵を率いた熾烈(しれつ)な退却戦の始まりだった……というストーリー。有名な「金ケ崎の退き口」が描かれる。
風間さんは「物語の序盤では何者でもない元康が、これから徐々に頭角を現していきます。とはいえ、皆さんが思い描く天下人とはほど遠く、まだまだ家康としては完成していません。名だたる武将の中で、誰が天下を取っていくのかは視聴者の皆さんはすでにご存じですが、登場人物たちはもちろん誰もそのことを知りません。家康についても『まだまだこれから』というふうに見えたら良いなと思います」と思いを語った。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。
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