女優の吉高由里子さん主演の連続ドラマ「最愛」(TBS系、金曜午後10時)が12月17日の放送でついに最終回を迎える。15年前の殺人事件に端を発した連続殺人事件を縦糸に、吉高さん演じる重要参考人となった実業家の真田梨央と、梨央の初恋相手で事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)をはじめとした人々の生きざまを横糸にして、重厚な物語が紡がれてきた。「梨央を守ろうとするみんなの愛が詰まってる」と最終回について語る主演の吉高さんに、撮影を振り返ってもらうとともに、気になる最終回について聞いた。
ウナギノボリ
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「白川郷の撮影が3カ月前と思えないぐらい、何年も前に感じちゃうような。みんなといた時間の濃度が濃すぎて、ワンクールの作品にいた気がしないというか。すごく充実してた時間というか作品。みんながすごく愛情込めて作っていた作品なんだなって。育む時間がすごく大きかったので、自分も年を重ねたような気持ちになってしまったし、『吉高由里子がやってる』とかじゃなくて、梨央という人間が実際そこにいたんじゃないかって感じました」
共演者の印象も変わっていったという。「(井浦)新さんの加瀬という役の愛情というか、懐の大きさが話数を重ねるごとにどんどん大きくなっていって、すごく包まれている感覚があった」と話す。1話から加瀬とは面識があるという設定だったため、安心感はあったというが、「それじゃないすごく包み込むような愛情がどんどん大きくなっていったキャラクターだった」と振り返る。
松下さん演じる大輝については、「あんな無骨(ぶこつ)な男から、可愛さと愛嬌(あいきょう)もあったりとか、ちょっと寂しさもあったり。刑事として梨央に関わっていく葛藤だったり、すごく難しい絶妙な感情を持って近づいて来なきゃいけなかったり、仕事の立場が悪くなっても、梨央との愛を育もうとしたりとか、すごく松下さんが演じる大輝が、“大キュン”っていう言葉ができちゃうくらい(魅力的だった)」と語る。
「梨央もそんなにイケイケな感じじゃなく、素朴なところを大事にしている人なので、すごく美人、かっこいいカップルとかじゃなくて、素朴さが残る、小さな幸せを見つけるのが上手な2人だなと思いながらやってました。松下さんの声自体もすごくホッとするような、帰ってきた感じのあるような優しい声を持っているので、その声の大輝にも寄りかかって甘えてた部分もあるのかなっていう、支えになってもらってた部分もあるのかなって感じています」
弟の優を演じた高橋文哉さんについては、「『本当に二十歳なの?』ってくらい落ち着いている部分もあれば、『本当に』っていうぐらいピュアで真っすぐで素直なんですよね」とコメント。「“お姉ちゃん”っていう私が今まで経験したことないような、“弟がいるお姉ちゃん”っていう気持ちにさせてくれたのも、高橋文哉くんの力だなって思います。すごく可愛いかったです」と振り返る。
「梨央を守ろうとするみんなの愛が詰まってるなって」とする最終話について、吉高さんは「私を守ろうとみんな動いてくれた結果がこうなってしまったんだなって」と意味ありげな言葉を残した。「心して見てください」という吉高さんのメッセージをかみしめながら17日の最終話を迎えたい。
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