石子と羽男:“映画監督”でんでんの最後の言葉に「制作陣の思い感じる」(ネタバレあり)

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」第3話の一場面(C)TBS
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「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」第3話の一場面(C)TBS

 女優の有村架純さんと俳優の中村倫也さんがダブル主演を務める連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系、金曜午後10時)第3話が7月29日、放送された。ゲスト出演した映画監督・山田恭兵(でんでんさん)の最後の言葉に、視聴者からは「結末がすごく良かった」「この結末に制作陣としての思いを感じる」などの声が寄せられた。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 ドラマは、東大卒ながら司法試験に4回落ちた法律事務員・石田硝子(通称・石子)と、一発合格した高卒の弁護士・羽根岡佳男(通称・羽男、中村さん)がコンビを組むリーガルエンターテインメント。

 第3話では、大学生の山田遼平(井之脇海さん)が映画を短く編集した「ファスト映画」を無断でネット上にアップロードし、著作権法違反で逮捕される。羽男が遼平の弁護を担当するが、遼平は「何がいけないんですか? 予告映像と一緒でしょ? 結果的に映画の宣伝になっていたらいいじゃないですか」と反省の色を見せない……という展開だった。

 石子は、遼平が憧れる恭兵の最新作のファスト映画を遼平に見せることを羽男に提案する。他の人が作ったファスト映画の映像を見た遼平は「ふざけてますよ。恭兵監督の映画は、繊細な心理描写とどこに連れて行かれるか分からない独特のドキドキ感が持ち味なんです。これじゃ、本編見る楽しみを奪われてしまったも同然ですよ!」と熱弁をふるう。

 すると羽男が「それがあなたがやっていたことなんですよ?」と告げ、遼平は自らがやっていたことの愚かさに気づく。そして裁判で「今さらですけど、なんてことをしてしまったんだろうと思っています」と反省の弁を述べるのだった。

 執行猶予つきの判決となり、釈放された遼平は恭兵のもとへ。そして土下座をして「申し訳ありませんでした。許してもらえるとは思っていませんが、どうしても直接おわびしたくて」と頭を下げ続けた。

 すると恭兵は「私、筆も遅く、考えすぎるから時間が必要になるんですよ。金も集まらず、最低7年、今回は10年かかりました」と映画作りにはかなりの時間がかかることを話す。続けて「気づけば65歳、また10年かかるならもう映画は作れないかもしれない。未熟で申し訳ない。どんなに謝罪をされても、受け入れることはできません」と答えて立ち去った。

 その後、潮法律事務所に戻った石子と羽男。遼平の写真が出回り、ネット上でたたかれていることを知ると、所長の綿郎(さだまさしさん)は「今は法律の裁きとは別に、罰を受けることになるんだな。まさに、デジタルタトゥーだよな。一度ネットに拡散された情報ってさ、削除しきれないんだよな」とつぶやくのだった。

 SNSでは「今日の一番良かったところは、心から反省して謝ったけど許されなかったところ。許されないこともあるからこそ、自分の言動には責任持ちたい」「監督の静かな怒りが心に刺さった」「謝罪を受け入れられない終わり方が良かった。とてもリアル」などの意見も集まった。

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