西野七瀬:「いろいろ考える時間が好き」役を演じる楽しさ語る 「Dr.チョコレート」敏腕新聞記者の撮影エピソードも

連続ドラマ「Dr.チョコレート」に出演している俳優の西野七瀬さん
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連続ドラマ「Dr.チョコレート」に出演している俳優の西野七瀬さん

 放送中の坂口健太郎さん主演の連続ドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系、土曜午後10時)に出演している俳優の西野七瀬さん。ドラマは、義手の元医師と天才的外科医の腕を持つ10歳の少女「Dr.チョコレート」が患者の命を救う姿を描いた作品で、西野さんは「Dr.チョコレート」の正体を追う敏腕新聞記者・奥泉渚を演じている。西野さんに奥泉役を演じるうえで意識していることや、残り約1年となった20代、その後に迎える30代への思いなどを聞いた。

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 ◇奥泉は自分とは対照的

 ドラマは、利き腕を失った元医師「Teacher」野田哲也(坂口さん)と「Dr.チョコレート」寺島唯(白山乃愛さん)がタッグを組み、個性あふれる超優秀な医療スペシャリスト集団「チョコレート・カンパニー」として、ワケあり患者の命を救っていく物語。どんな状況下でもワケあり患者の命を救う背景には、少女の両親の命を奪った謎の陰謀を解き明かす目的があった……という内容だ。

 西野さん演じる奥泉は、大手新聞社のエース記者。数々の社会の不祥事を、持ち前の食い込み力と徹底的な調査で暴いてきた人物だ。

 奥泉について「人との距離感をぐいぐい詰められる人」と印象を明かす西野さん。「新聞記者として、どうしても聞き出したいことがあって、ちょっとカマをかけたりもする。そういうことを(演じる時は)さらっと余裕ある感じで振る舞えるといいかなと思っています」と語り、そのために「あまり“間”を恐れずにやっています。速くしゃべるより、余裕があるように見えるかな、と思って演じています」と説明する。

 そんな奥泉を、西野さんは「ストイック」と表現。「Dr.チョコレートの真相を追う以外のことをしている時間の描写が一切なくて。常に事件について考えたり、行動したり、誰かに連絡したりしていて『ちゃんと休めているのかな』と思うけど、奥泉的には、自分のやるべきことにグッと集中するスタイルなのかな、と。私は、ずっと『仕事、仕事』という感じではなく、対照的かなと思います。もうちょっとリラックスの時間も欲しいので、奥泉はすごくストイックだと思いました」と語る。

 共演する坂口さんの印象は「意外だった」と西野さん。「共演する前のイメージと全然違って、すごくおちゃめな方なんだなって。ずっと冗談をおっしゃっていて、普通に雑談する時の方が少なくて(笑い)」。白山さんについては「お芝居の経験は今回が初めてと聞いていたんですけど、落ち着いてお芝居されているから、すごいなと思ってよく見ちゃいます。自分も初心に帰るというか……子役の方とがっつり共演する機会があまりないので、毎回すごく新鮮です」と感想を明かす。

 ◇年齢とのギャップを少なくしたい

 奥泉について「演じたことがない役柄で純粋に楽しみ」と話していた西野さん。「挑戦かな、と思うので、怖がらず、前のめりでやりたいなという思いはあります」と強い気持ちで撮影にのぞんでいる。役についてあれこれ考える時間も楽しんでいるようで、「『ここ、うまくできないな』というのはあるんですが、でもいろいろ考える時間が好きでもあるので。現場でも何回かやってみて、ちょっとずつ固めていけるのが楽しいです」とほほ笑む。

 そう俳優としての楽しさを語る西野さんは、現在28歳。5月25日に29歳の誕生日を迎える。そんな西野さんに20代のうちにしておきたいことを尋ねると、プライベートでは、今は着物を探していると楽しそうに明かす。

 「着付けはできないんですけど(笑い)。『何に着ていく』という目的はないんですが、ただ欲しいなと急に思って、探しています。たまに街で着物を着て歩いている方を見ると、すごくいいなと思って見ちゃいます。なんでもない時に友達と着物を着て、ご飯を食べに行きたいですね」

 現在さまざまなドラマ、映画で引く手あまたな活躍を見せる西野さんは、30代にどのようなビジョンを描いているのか。「今は若く見られることも多く、28歳と言うと『えー、もっと若いと思ってた』という反応で(笑い)。でも、(30代になると)年齢を聞かれた時の見られ方も少し変わるのかなと思うので、少しでも、そのギャップが少なくなるように」と願望を明かし、俳優としても「一つひとつの出会う作品を楽しみに、1人でも多くの方に届く作品作りをしていきたいなと思います」と思いを語った。

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