全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
放送作家・脚本家の鈴木おさむさんが、テレビ朝日(東京都港区)で行われた、脚本を手掛けた同局系連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(土曜午後11時半)の座談会に出席。ヒロインの不倫妻役を篠田麻里子さんにオファーした鈴木さんが、その理由を明かした。
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ドラマは、大竹玲二さんのマンガ「離婚しない男」(講談社)が原作。「日本での父親の親権獲得率はほぼ1割」を題材にした作品で、主人公の岡谷渉(伊藤淳史さん)が、妻・綾香(篠田さん)の不倫に気付いていないふりをしながら証拠を収集し、父親が親権を獲得する困難に立ち向かう姿を描くブラックコメディー。1月20日に放送された第1話では、篠田さんと不倫相手役の小池徹平さんの“地上波ギリギリ”といえるような濃厚ラブシーンが話題となった。
鈴木さんは「(綾香役のキャストを考えたとき)パーンとおりてきたのが、篠田さん。篠田さんがもしやってくれたら面白いな、と。でも、お子様もいらっしゃいますし、正直やってくれないよなぁって思ってた」と、篠田さんにオファーした経緯を説明。
続けて「篠田さんに女優として大ブレークしてほしい。それが本当の目的」ときっぱり。「(これまで脚本を担当した)『奪い愛、冬』では水野美紀さんが怪演女優として話題になって、その後やった『M 愛すべき人がいて』では田中みな実さんがブレークされた。僕は篠田さんのお芝居がすごくいいと思っているので、この役をやることで大ブレークしてほしい」と熱く語った。
また最終回にも言及し、「綾香のあるせりふがあるのですが、僕は篠田さんにそれを言わせたかった。篠田さんが綾香として最終回であのせりふを言ったときに、どんな女優が言うよりも一番なんじゃないかって考えました」と紹介。座談会に出席した夫役で主演の伊藤さんも「最高のシーンになったんじゃないか」といい、小池さんも深くうなずいていた。
今年3月末をもって32年間続けてきた放送作家・脚本家業を引退することを発表している鈴木さんにとって、今作は執筆を担当した“最後の地上波連ドラ”。鈴木さんは「辞めるとなって、このオファーをいただいて、長年ずっとお仕事してきたテレ朝の方から『どうせ辞めるなら、バズるドラマを1本作って辞めてくれ』と言われて(笑い)。バズることを目標に、結構すごいドラマを作りました。最後すごいのを作って辞めていくな、と……(笑い)」と語っていた。
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