高石あかり:夢だった朝ドラヒロイン ハードな撮影も「すっごく楽しい」 “先輩”池脇千鶴のフォローに感謝も

連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める高石あかりさん
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連続テレビ小説「ばけばけ」で主演を務める高石あかりさん

 9月29日にスタートする2025年度後期の連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公・松野トキを演じる高石あかりさん。クランクインから約半年、念願だった朝ドラヒロインとして多忙な日々を過ごす中で「毎日がすっごく楽しい。楽しい感覚がずっと続いています」と語る高石さんに、朝ドラヒロインへの思いや、キャストとのエピソードなど、これまでの日々を振り返ってもらった。

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 ◇朝ドラヒロインに「いつも前を向かせてもらった」

 オーディションで2892人の中から選ばれ、幼い頃からの夢だった朝ドラヒロインの座を射止めた高石さん。子供の頃から“テレビっ子”だったという高石さんは、テレビの中の朝ドラヒロインの姿を見て「いつも前を向かせてもらった」と目を輝かせる。

 「いろいろな作品を見ましたが、どのヒロインにもすてきだなと思うのは、何か壁に当たったときに、その壁があったからこそ、ここにつながったという未来が見えること。ただ楽しいだけじゃない、つらいこともあるけれど、それを前向きに捉えることができるんだなと、朝ドラを見るたびに背中を押されています。『ばけばけ』を見てくださる方にも、前向きな気持ちになっていただけたらうれしいです」

 「ばけばけ」には、トキの父・司之介役の岡部たかしさん、母・フミ役の池脇千鶴さん、祖父・勘右衛門役の小日向文世さんをはじめ、経験豊富な実力派キャストが集結している。

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 「松野家はもちろん、堤真一さん、北川景子さんといった雨清水家の皆さん、円井わんさん、寛一郎さんをはじめとした松江の人々……。皆さんいつかご一緒できたらうれしいなと思っていた方たちばかりだったので、ご縁を感じています。本当に夢のようです」

 母役の池脇さんは、2001年度後期の「ほんまもん」で朝ドラヒロインを演じた“先輩”となるが、「(ヒロインの)気持ちが分かるのか、助けてくださる場面がたくさんあります」と感謝を口にする。

 「千鶴さんは直接教えてくださるというよりも、さりげなく手を差し伸べてフォローしてくださるような方。例えば、感情を全開にするようなシーンを何度もやらなくて済むように、演出の方とお話してくださったり……。きっと私のことを気遣って、そのように動いてくださっているんだろうなと感じています。演じるフミさんと同じように、常に温かさがある方です」

 ◇朝ドラ撮影で自分の体力に驚き「体力お化けになっているんじゃないか」

  クランクインから約半年。朝ドラの撮影はハードスケジュールといわれているが、高石さんは「撮影に入る前に、いろいろな方から大変だよ、つらいよと声をかけていただいたのですが、毎日がすっごく楽しくて。いつかはしんどくなるんだろうなと思っていたんですけど、楽しい感覚がずっと続いています」と笑顔を見せる。

 「日に日に自分が強くなっている気がして、こんなに私って体力あったっけという驚きもありますし、もしかしたら体力をつけていただいているのかもしれないなと。この作品を終えたときに、私は体力お化けになっているんじゃないかと思います(笑)。いつかはしんどくなるときが来るのかもしれませんが、それもいい経験の一つとして楽しみです」

 撮影に臨むモチベーションとして、スタッフへの信頼を挙げる。「ばけばけ」の撮影が始まる前、NHK大阪放送局のスタッフから、高石さんの誕生日に花と心のこもったメッセージが書かれた寄せ書きが届いたそう。

 「『撮影楽しみです』『1年間(高石さんのために)何でもする』というような熱いメッセージをいただき、早く皆さんと一緒にお仕事がしたくて、初日から緊張よりもワクワクが勝っていました」

 また、一緒に仕事をする中で「その思いはどんどん広がっていっている」という。

 「皆さんの仕事に対するこだわりや、『ばけばけ』のモデルとなった小泉セツさんと八雲さんに対してのリスペクトや愛がすさまじくて。それを感じるたびに、この人たちの作った最高のものを良い形でお届けできるように頑張りたいなと思いますし、撮影が進むにつれて、その思いがより強くなってきています。だからこそ、私はへこたれちゃいけないと思うし、少しでも現場が幸せで楽しい現場になるために、私ができることをしたいなという気持ちです」

 「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとその夫・八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻をモデルに、「怪談」を愛するヒロインが、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく姿を描く。脚本は、NHKの「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などを手がけたふじきみつ彦さんが担当する。

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