俳優の水上恒司さんが主演、山下美月さんがヒロインを務め、人気グループ「Snow Man」の宮舘涼太さんが映画に単独初出演しているミステリー映画「火喰鳥を、喰う」(本木克英監督、公開中)。原作者の原浩さんが、誕生秘話や原作との違いなどについてコメントを寄せた。
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原作は、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原さんの同名小説(角川ホラー文庫)。信州で暮らす久喜雄司(水上さん)と妻・夕里子(山下さん)の元に戦死した先祖の貞市が書いたという日記が届く。最後のページにつづられていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日を境に、墓石の損壊、祖父の失踪など、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こる。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘さん)の力を借りて探った先で驚愕(きょうがく)の真相を知る……というストーリー。
同作は原さんのデビュー作で、サラリーマンをしながら執筆し賞に公募したという、思い入れの深い一作。原さんによると「もともとは、火喰鳥も戦争もなく、亡くなった恋人が残した作りかけの曲を書き上げていくと、未来が変わっていくというラブストーリー、SFファンタジーとして書き始めた」という。
「それがなかなかうまくいかず、“曲”を“日記”に変えたんですが、日記にもいろいろあるので、どうしようか? と思った時に従軍日記というものに思い当たり、実際に南方戦線でジャングルに逃げ込んだという方の日記を読んだんです。その方は実際に火喰鳥を狩って食べていたそうで、そちらで広げていくとお話になりそうだと思い、ホラー寄りのミステリー、SFファンタジーみたいな形に肉付けしていきました」と明かす。
映像化については、「原作小説は、ところどころに叙述的な仕掛けも入っていますし、あまり映像向きの作品ではないと感じていて、後半の展開が混沌としてくるので、映像化した時に広くみなさんに受け入れてもらえるのか? どういうふうに作っていただけるのか?という心配もありました」と当時の率直な心境を語る。完成した映画を見て、「叙述的部分や映像化しづらい要素をうまく処理してくださって、後半のカオスな展開もうまく理解できるように仕立てていただいて、ありがたかったです」と感謝の思いを語った。
映画では、主人公の雄司、その妻の夕里子、夕里子の知人で超常現象専門家の北斗総一郎の3人が織りなす三角関係が物語の大きく軸となる。映画ではキャラクターなど、小説から変更が加えられている。原作者の原さんは「原作では雄司は受け身に徹していて、人格があまり見えてこないんですが、映画は水上さんの演技が素晴らしくて、せりふや展開は原作と変わらないけど、演技の力で“夕里子を何としても守る”という意思が感じられました」と熱弁。さらに「北斗総一郎は、映画の方がうさん臭くて、鼻持ちならないキャラクターになっていて、観客が自然と雄司の側を応援しちゃうと思います。僕自身、映画を見ながら“雄司、頑張れ!”と思っていました(笑)」と出演陣の演技力を絶賛している。
“火喰鳥”がタイトルも含め、作品全体に大きなインパクトを与えているが、「大きな意味としては“生きること”の象徴、“生きたい”という執念や、何らかの執着、作品世界における宇宙の法則を司っている存在として書いていたところがあります」と語る。「小さな意味では物語の中に“ヒクイドリヲ クウ ビミナリ”という言葉が出てきますが、火喰鳥を食べたらしいという話になっていて、映画でも原作でも、実際に(戦死した先祖が)食べたものが火喰鳥なのか? もしかしたら別のものかもしれない……ということを強く匂わせています。自分の中でも強く匂わせつつ、はっきりとは決めていなくて、戦争という想像もつかない極限状態で、仲間の肉を食べたのかもしれない……というところにとどめています。自分の中でも真実を決めないで、戦争中の悲惨さを思い描いて書きました」と自身の思いを語った。
映画はオリジナルのラストを迎える。「小説にない楽しみ方ができるのが、映画の見どころの一つになっていると思います。切り取り方次第でいろんな解釈ができますし、ミステリーであり、ホラーであり、見方を変えればラブストーリーにも見えると思います」と今作の魅力を語った。
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