ヤンドク!
第5話 パリピセレブドクターVSヤンキードクター
2月9日(月)放送分
高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。10月23日放送の第19回では、勘右衛門(小日向文世さん)がタエ(北川景子さん)の元を訪れ、初めてトキを抱っこしたシーンが描かれた。「男の子を望んでいた」という勘右衛門だったが、トキと対面したときには優しそうな表情を見せた。勘右衛門という人物の存在は、ドラマにとってどのような役割を果たしているのか、制作統括の橋爪國臣さんに聞いた。
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勘右衛門は幕末をたくましく生き抜いた生粋の武士で、明治になっても、この国を守るのは自分だと信じ、髷(まげ)を結い、剣の稽古(けいこ)を続けている。トキ(高石さん)の婿となった銀二郎(寛一郎さん)に対しても、立派な跡取りにすべく厳しく接した。
橋爪さんは「勘右衛門という役は、かなり難しい役だと思っています。今の私たちが見ると、あまりにもとっぴな行動をとったりしますが、(侍の世から明治になって)いろんなことが追いついていないんです。我々はその先の世の中のことを知っていますが、昔の世にずっとしがみついて、動き出せなかった人たちは、あのような行動をとることもあるかもしれない、ということを想像して作ったキャラクターです」と話す。
「松野家の登場人物は、現代の価値観から見ると“ひどい人”に見えるかもしれません。現代ではいろんな情報を得ることができますが、きっと当時の時代を生きていた人たちは他の情報を知らなかったと思います。江戸時代に教育を受けて、他の選択肢を知らない生き方をしている」
「松野家のようなことは現代でもあり得ると思うんです。外にいると他人に対して『そうすればいいじゃん』と言えますが、いざ当事者になると周りが見えなくなってしまうこともあると思います。ドラマを見ていると『変な人たち』と思うかもしれないですが、本当はそうじゃない。それだけじゃない、と思ってもらえるような作りになっていたらいいなと思います」
他の“生き方”を知らないまま、時代は侍から明治の世へ。橋爪さんは勘右衛門について「心の機微みたいなものを探すのが難しい役」というが、小日向さんはそれを見事に演じきっている。
「小日向さんもなぜそのような行動を勘右衛門がとるのか、自分の中に落とし込んでくださっていると思います。決してふざけているわけではない。その一貫性を、作っていただいています」と絶大な信頼を語る。
ドラマ本編では描かれなかったが、勘右衛門は男の子ではなかったら、雨清水家から子供を迎え入れるつもりはなかった……という“裏設定”のようなものがあったという。
「トキの顔を見たら、思わずほころんで無条件に受け入れてしまった。それが勘右衛門という人物です。小日向さん自身もとても現場を明るくしてくれる方ですし、子供も好きなので、本当に自然と演じていただきました」
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