俳優の仲野太賀さん主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合、日曜午後8時ほか)の第6回「兄弟の絆(きずな)」が、2月15日に放送された。同回では、織田信長(小栗旬さん)と弟の信勝(中沢元紀さん)の間にどんな過去があったのか、明らかにされた。謀反を企てた信勝が、目の前で息絶えた瞬間に信長が負った心の傷を、いまにも窒息してしまうような壮絶な演技で体現した小栗さんについて、制作統括の松川博敬チーフプロデューサーに話を聞いた。
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「豊臣兄弟!」は、65作目の大河ドラマ。豊臣秀長(小一郎)を主人公に、兄・秀吉(藤吉郎)とともに強い絆で天下統一という偉業を成し遂げる豊臣兄弟の奇跡を描く、夢と希望の下剋上サクセスストーリー。
小栗さんにとって「豊臣兄弟!」が、通算10作目の大河ドラマとなる。演じる信長は、大胆で革新的な戦略と非凡なリーダーシップにより領土を拡大し、「天下布武」のスローガンのもと天下一統を目指したカリスマ的武将。立身出世を目指す小一郎(仲野さん)と藤吉郎(池松壮亮さん)兄弟にとって絶対的な主君である。
一方、当主争いで対立した弟・信勝を自らの手で殺害したという苦い過去を持っている。そのトラウマは、1月25日放送の第4回「桶狭間!」のラストでも描かれたが、第6回「兄弟の絆」で、改めて明らかにされた。
同シーンの小栗さんの芝居には「僕もびっくりしました」と驚きを隠さない松川さん。
「どこから出ているのか分からないぐらいのうなり声で、もうなんと表現したらいいのか、驚きましたし、予想外でした。ある意味、信長の一番深いところというか、素の部分がああいうふうに表現されたことで、『豊臣兄弟!』における信長のキャラクターが規定されたかなと思います。あそこで、冷たい目で信勝を見下ろしている、という芝居もできると思いますが、でもそうじゃない信長なんだなっていう予想以上のお芝居でした」
脚本のト書きには「ふいに込み上げた衝動に絶叫する」とあったが、出来上がったものは、予想を大きく超えていた。
「あのときの、必死に衝動をおさえ、歯を食いしばっている感じとかっていうのは、やっぱり脚本を読んだときの印象と全然違ったので、『脚本を超えたお芝居』だったなと思います」
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