テレビ試写室:「はじめてのおつかい」 人気長寿番組にサッカー大久保嘉人も参加

9日に放送される「はじめてのおつかい」=日本テレビ提供
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9日に放送される「はじめてのおつかい」=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は人気バラエティー特番「はじめてのおつかい」(日本テレビ系)だ。

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 「はじめてのおつかい」は、生まれて初めての“おつかい”に奮闘する子供たちの姿を時間をかけて丁寧に映し出す人気の長寿番組だ。今回は、サッカー元日本代表の大久保嘉人選手の三男をはじめ、9組のちびっ子たちの“おつかい”に密着する。

 今回は有名人シリーズとして、大久保選手の三男・橙利くんが参加。なかなか“おつかい”に行きたがらない橙利くんを、大久保選手がなだめすかして送り出すのだが、意を決して一歩を踏み出した橙利くんの背中についつい声をかけてしまう。その声に“里心”が付いてしまった橙利くんが戻ってきてしまうというくだりが何度か繰り返される。気迫あふれるプレーでJリーグの3年連続得点王にも輝いた大久保選手だが、ピッチでは見せない“心配性パパ”の姿が垣間見られた。

 また、かつて姉弟で同番組に出演した子供が大人になり、姉の息子を弟がこっそり見守るパターンや、人気番組「欽ちゃんの仮装大賞」出場に懸ける家族のシャイな娘のケースなど、ちょっと変わったアプローチもあり、楽しませてくれる。

 番組のコンセプトが分かりやすいだけに、見どころも最初はゴネる子供をあの手この手で“おつかい”に送り出す親と、不安を押し殺して懸命に頑張る子供たちの姿と単純明快だ。マンネリと言われればマンネリなのかもしれないが、それが欠点ではないというのは、ずっと愛されていることからも明らかだ。毎回どの家庭にも個性あふれるドラマがあり、それが27年近くこの番組が愛されている理由なのだろう。

 スタジオのMCは所ジョージさんと森口博子さん。ゲストは岡田結実さん、篠原涼子さん、DAIGOさん、博多華丸さん、林家たい平さん、久本雅美さん。放送は9日午後7時から。

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