TBS:視聴率好調で最近10年で最少の改編率

TBSの番組改編説明会に出席した伊佐野英樹編成局長
1 / 1
TBSの番組改編説明会に出席した伊佐野英樹編成局長

 TBSは1日、東京・赤坂の同局で、4月の番組改編説明会を開き、全日帯(午前6時~深夜0時)5.9%、ゴールデン帯(午後7~10時)8.73%、プライム帯(午後7~11時)13.33%という改編率を明らかにした。いずれも最近10年で最も低い数値となる。2016年の上期ゴールデン帯の視聴率が9年ぶりに民放2位タイとなった。菊野浩樹編成部長は「良くなってきたが、上位局とまだ差がある。地に足をつけて臨んでいきたい。現行番組の良いところは残しつつ、リニューアルでも良い波を残したい」と話した。

あなたにオススメ

 今回の改編の目玉はタレントで女優のホラン千秋さんを起用する「Nスタ」(月~金曜午後3時50分)のリニューアル。特に「Nスタ」は昨年秋にJNN系で数字が上がっており、それに合わせるように大阪や名古屋、北海道の夕方ローカル報道番組も好調に推移しているという。伊佐野英樹編成局長は「ゴールデン帯に目に見えて(良い影響を)与えたい。フレッシュな風を夕方に送り込むのが狙い」と話した。

 ホランさんの起用は、他局で報道番組をやっていたこと、彼女の出演したときのコメント、知識が番組に魅力を与えると踏んでの判断。メインキャスターに井上貴博アナウンサーを起用した狙いは、局の方針として報道のできるアナウンサーを育てる考えに基づくものだという。

 また「あさチャン!サタデー」(土曜午前5時半~)の後枠は「上田晋也のサタデージャーナル」となる。「くりぃむしちゅー」の上田晋也さんを報道番組に起用した狙いについて、他局で上田さんがスポーツ情報番組の司会をしていたこと、上田さんのスキルに注目していたためで「ぜひ一緒にチャレンジしたいということでお願いした」と説明した。

 MBSが制作していたアニメの“日5枠”がなくなり、朝にアニメ枠「アニメサタデー630」を新設した狙いについては、アニメ枠を従来の30分から1時間枠にすることで、存在感を出すのが狙い。MBSと制作するにあたり、アニメの内容もすり合わせ、宣伝も一緒にやるなど力を入れていくとしている。

テレビ 最新記事

MAiDiGiTV 動画