大江麻理子キャスター:「モヤさま」は宝物 「人生が楽しくなった」

バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2」について語った「ワールドビジネスサテライト」のメインキャスターを務める大江麻理子キャスター
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バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2」について語った「ワールドビジネスサテライト」のメインキャスターを務める大江麻理子キャスター

 今年4月で30周年を迎えたテレビ東京の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(月~金曜午後11時)のメインキャスターを務める大江麻理子キャスター。お笑いコンビ「さまぁ~ず」と共演のバラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」を2013年春に卒業して5年経過したが、「あのときに『さまぁ~ず』さんと一緒に過ごした時間、街を歩き回った経験が、今も生きていると思うんです」と話す。同番組を「宝物」と話す大江キャスターに、「モヤさま」から学んだことなどを聞いた。

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 「モヤさま」は、「世界一ドイヒーな(ひどい)番組」をキャッチフレーズに、テレビ的には見どころが無いようなマイナーな場所を訪れ、街の人と触れ合いながらブラブラする様子を“ゆるーく”描くバラエティー番組。07年1月に特別番組放送後、深夜枠でレギュラー放送が開始。10年4月にはゴールデン進出を果たした。

 番組スタート時から6年間出演した大江キャスター。卒業時には「さまぁ~ず」の三村マサカズさんと大竹一樹さんの連名で「大江、お前は最高の相棒だったよ」という大きな字幕が流され、話題になった。大江キャスターの卒業後は、13年4月から狩野恵里アナウンサーが3年半にわたって出演。16年10月から福田典子アナウンサーが3代目アシスタントとして出演中。

 ◇「モヤさま」で学んだこと 「楽しまないと損」

 「モヤさま」について、「私にとっては、ご褒美番組。仕事をしに行くというよりも、みんなに会いに行くというような番組」と振り返った大江キャスター。「元々のんびり屋さんで、楽観的な人間なんですけど、(『モヤさま』を経験して)輪をかけて楽観主義者になりました」と告白する。

 「あの時『さまぁ~ず』さんたちの考え方とか、とっさの時こういう返しをするというのをずーっと隣で見ていて、それがすごく勉強になって、その後の人生が楽しくなったと思うんです。結局は、人生って楽しまないと損だなって。自分の心の持ちようで、どうにでも変えられることができるというのを、気付かせてくれたのが『モヤモヤさまぁ~ず2』だと思うんです」と力を込める。

 「一つの事象でも、『これって面白い』とか『何なのかな』って考えると、わくわくした気分から全て入れる」と感じたといい、今の仕事のメインキャスター業にも生きていると話す。

 ◇「モヤさま」後輩にエール 「そのままでいいんだよ」

 17年4月には、「モヤさま」の10周年記念スペシャルの一環で、狩野アナ福田アナと歴代アシスタントのそろい踏みが初めて実現した。その際、「さまぁ~ず」から「WBS」のメインキャスターぶりについてのコメントは「あんまり無かったような気がします(笑い)」と明かしながらも、「狩野ちゃんが面白くて、そこにツッコミを入れて、時間があっという間に過ぎてしまいました」と楽しそうに振り返る。

 後輩たちの活躍について聞いてみると、「大変なところも多いと思うんです」と話した大江キャスター。「私はゼロから作っていくっていう段階の時に、前例が無い状態から作り上げた。でも、(狩野アナと福田アナは)前の人と比べられる状況の中からスタートする。しかも、ある程度チームも出来上がったところに一人ぽんと入ってきて、まずなじむとか、まず比べられるというその環境。私だったら相当きついなと思います」と率直な思いを告白。

 LINEで(2人から)相談を受けることもあると明かし、「常にそのままでいいんだよ」とエールを送っているという。「ある意味、『モヤさま』はドキュメンタリー番組なんだから、狩野ちゃんにも、福田ちゃんにも、『食べたいものを食べなさい』って。『したいことをしなさい』って」と明かしながら、「そうやって悩んでくる後輩の姿って、やっぱり自分も歩んできた道でもあると思うので、かわいいです。でも頑張ってもらいたいです」と目を細める。

 「みんなで(番組を)作ったので見てください」という根本の部分では、「モヤさま」も「WBS」も全然変わっていないと話す大江キャスターは、「ドリンク一本買うにしても経済活動ですので、経済はとっても身近なもの。自分につながっているんだっていうのを大切にしながら作っている番組ですので、まず気軽に見ていただきたいんです」と呼びかけた。

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