エール:二階堂ふみ、2802人のオーディション勝ち抜き朝ドラヒロインに CPが明かす起用理由

2020年度前期のNHK連続テレビ小説「エール」のヒロインに決まった二階堂ふみさん
1 / 10
2020年度前期のNHK連続テレビ小説「エール」のヒロインに決まった二階堂ふみさん

 俳優の窪田正孝さん主演で、来年春から放送予定のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」のヒロイン・関内音(せきうち・おと)を、二階堂ふみさんが演じることが6月3日、明らかになった。数々のドラマや映画で主演を務め、同局の大河ドラマ「平清盛」「軍師官兵衛」「西郷どん」にも出演と、女優としての実績は申し分ないが、今回2802人のオーディションに参加。朝ドラ初出演で見事ヒロインの座を射止めた。

あなたにオススメ

 2020年度前期の朝ドラ「エール」の主人公は、福島県の作曲家・古関裕而さんがモデル。古関さんは全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、プロ野球・阪神タイガースの応援歌として知られる「六甲おろし」を手掛けたことでも知られる。ドラマは昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家とその妻との物語となる。

 二階堂さん演じる音は、将来はプロの歌手として舞台に立つことを夢見る女性。窪田さん演じる主人公・古山裕一と結婚後、音楽を学ぶために音楽大学に入学。夫の才能を信じて叱咤激励し、時代の流れの中でさまざまな困難に遭遇しながらも、自らも歌手になる夢を追い続ける……という役柄。福島県の作曲家・古関裕而の妻・金子がモデル。

 同日、東京・渋谷のNHKで行われた会見には二階堂さん、窪田さん、制作統括の土屋勝裕チーフ・プロデューサー(CP)が出席。二階堂さんは「ドラマの制作が発表された時から、この作品に携われればいいなと思っていました。昨日、結果を聞いたばかりで、『うそじゃないのかな、歩いてきて落とし穴とかあったらどうしよう』と思っていました(笑い)」とにっこり。「作品に参加させていただき、本当に光栄に思います」と話していた。

 また、オーディションを受けた理由について「いろんな方に勇気を与えた古関さんを、支える妻を演じたいなと思い、受けました」と明かし、オーディションでは古関さんが作曲した「『長崎の鐘』を歌う場面があり、歌をたくさん練習したので、音楽の思い出が増えたと思います」と語っていた。

 ◇「恋多きところを演じていただくにふさわしい」

 土屋CPは、二階堂さんを起用した理由について「金子さんをモデルにした音さんを描いていく時に、力強さ、情熱があふれているところや、恋多きところを演じていただくにふさわしいのは、二階堂さんだと思いました。オーディションで難しいことをしてもらったが、渾身(こんしん)の演技を見せてくれました。音という役より、音さんがいるかのような感じです。音さんを演じられるのは、二階堂さんを置いてほかにない」と明かし、「窪田さんと相性はすごくいい」と太鼓判を押していた。

 また窪田さんは、二階堂さんの印象について「3日前に聞いて、マネジャーから誰にも言うなと言われていました。キャラクターの作り方が魅力的で、彼女と1年間できることが幸せで、安心感があります」と語り、「2人にしかできない化学反応を起こしたいです」と意気込んでいた。

写真を見る全 10 枚

テレビ 最新記事