谷原章介:「麒麟がくる」三淵藤英役は当て書き? 脚本・池端俊策の“慧眼”に驚きと喜び 吉田鋼太郎とは「その都度芝居が変化」

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に三淵藤英役で出演している谷原章介さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に三淵藤英役で出演している谷原章介さん (C)NHK

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)に三淵藤英役で出演している谷原章介さん。2月16日放送の第5回「伊平次を探せ」では、初回以来の再登場を果たし、主人公・光秀(長谷川さん)との再会が描かれた。

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 三淵藤英は室町幕府末期の幕臣(将軍奉公衆)。光秀の盟友・細川藤孝(眞島秀和さん)の異母兄で、幕臣として将軍・足利義輝、足利義昭に仕える。

 谷原さんは「三淵藤英は、武士の棟梁(とうりょう)である将軍を中心に、乱れた世を安寧に導くにはどうすればよいのかを常に考えているキャラクターです。弟の細川藤孝は、とても理想に燃えていて、どんどん突き進む、情にも厚いタイプですが、藤英はどちらかというと現実を見ていて、バランスをとるタイプだと思います」と役について語り、「国を安寧に導きたいという思いは光秀や藤孝と同じですが、藤英は彼なりの考えを貫きます。それぞれのアプローチの仕方や考え方の違いにも注目して、ご覧いただけたらうれしいです」と視聴者に呼びかけている。

 また「僕個人は、藤孝より藤英に似ている気がしますね。(脚本の)池端(俊策)先生は、藤英の役を僕のイメージで当て書きしてくださっているそうです。このキャラクターにはこの人が合っていると見抜かれていて、すごいなと思いますし、とてもうれしいですね」と喜ぶ谷原さん。松永久秀役の吉田鋼太郎さんについては、「舞台でもご一緒したことがあり、久しぶりの共演ですが、とても楽しいです。リハーサルでもお互いが影響されあって、その都度お芝居が変化していくので、とてもやりがいがあります」と充実の表情を見せる。

 さらに「向井理さん演じる足利義輝は、貴族ではないですが、公家のような品の良さがあり、すてきですね。義輝は人が良いゆえの弱さもありますが、そんな義輝を、男気あふれる熱血漢の藤孝と、冷静に政治的な動きもできる藤英が支えることで関係性が成り立っていくんだと思います。義輝・藤英・藤孝の3人でこれから進んでいくのかと思うと、とても楽しみです」と語っていた。

 第5回「伊平次を探せ」では、斎藤道三(本木雅弘さん)の命を受けた光秀(長谷川さん)は、鉄砲の作り方に加え、なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのか探るべく、再び京へ向かう。

 腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次(玉置玲央さん)を探しにやってきた本能寺で光秀は、将軍の足利義輝(向井さん)の護衛でやってきた三淵藤英(谷原さん)と再会。将軍家も伊平次を探しているが、こつ然と姿を消したと教えられる。その後、光秀は三淵に連れられ、松永久秀(吉田さん)とも再会。その場で鉄砲の真の力とはお互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になると聞く……と展開した。 

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