市川海老蔵:團十郎襲名記念で織田信長に 「桶狭間の戦い」題材の特別ドラマに主演

今夏放送される特別ドラマ「桶狭間OKEHAZAMA~織田信長~(仮)」で主演を務める市川海老蔵さん(C)フジテレビ
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今夏放送される特別ドラマ「桶狭間OKEHAZAMA~織田信長~(仮)」で主演を務める市川海老蔵さん(C)フジテレビ

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、今年5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名するのを記念した主演特別ドラマ「桶狭間OKEHAZAMA~織田信長~(仮)」(フジテレビ系)が今夏、放送されることが3月10日、明らかになった。海老蔵さんが同局のドラマで主演を務めるのは初めてで、出演は2018年10~12月放送の連続ドラマ「SUITS/スーツ」のゲスト出演(第10、11話)以来。海老蔵さんは今作で織田信長を演じる。ドラマで信長を演じるのは2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来、約3年ぶり、2度目となる。

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 特別ドラマは、圧倒的不利といわれた織田軍が今川義元の大軍を打ち破り、信長を一躍戦国時代の覇者に押し上げた一戦「桶狭間の戦い」が題材となった時代劇。脚本はNHKの連続テレビ小説「なつぞら」、同大河ドラマ「風林火山」などの大森寿美男さんが担当する。

 信長は市川團十郎の屋号である成田屋が、歌舞伎で演じ続けてきた大事な演目でもある。作家・大佛次郎は昭和27年、自身初の歌舞伎脚本として「若き日の信長」を十一代市川團十郎のために書き下ろした。それ以来、成田屋ではこの演目を大切に演じて続けてきた。海老蔵さんにとっても信長は特に思い入れのあるキャラクターで、團十郎襲名前にどうしても演じておきたかったという。

 ◇市川海老蔵さんのコメント

 --本企画を最初に聞いたときの印象について。

 「SUITS/スーツ」の撮影の時に、フジテレビの方と次回は時代劇ドラマでご一緒したいと話していました。そんな時、信長を主人公とした原作企画の話があり、“信長”ならぜひ、演じてみたいと思いました。「桶狭間の戦い」に焦点を絞った脚本が出来上がり、これからの撮影が楽しみです。

 --フジテレビドラマ初主演になりますが。

 時代劇ドラマですので、「鬼平犯科帳」などの名作で実績のあるフジテレビさんとご一緒できて幸いです。

 --織田信長を演じるにあたって。

 私がイメージしている“信長”像を演じてみたく思っています。

 --視聴者へメッセージを。

 河毛(俊作)監督の下、豪華な共演者が多数出演してくださると伺っています! 放送をどうぞお楽しみにしていてください。

 ◇高井一郎プロデューサーのコメント

 --企画意図について。

 今回のドラマは、桶狭間の戦い(信長VS義元)を中心に描きますが、若者が絶対強者に挑んだ勝負を描きたいのでもなく、また単なる世代交代、権力者の交代を描きたいのでもなく、中世という時代そのものが終わったこと、権威、価値、社会システムが大きく変革したその瞬間を描きたいと思っています。それはまさに、年号が令和に変わって第四次革命ともいわれるAI革命が起きつつある、この変革の時代にこそ打ち出すべきテーマと考えました。

 --主演の市川海老蔵さんのキャスティングに関して。

 以前から(同企画を)河毛監督と話していた時に、市川海老蔵さんが團十郎襲名記念で特別ドラマを考えているというお話を聞き、しかも題材は成田屋さんにとても縁がある「織田信長」だと! そのシンクロニシティーに監督と2人、不思議な感覚を覚えました。そしてお会いしてみて「海老蔵さんは信長の生まれ変わりなのでは?」と思うくらい、ほかのキャスティング候補は1ミリも思い浮かびませんでした。

 --視聴者へメッセージを。

 これまで幾多の名だたる俳優の方々が演じてきた織田信長ですが、今回の海老蔵さん演じる信長はその決定版になること間違いなしです。僕自身ワクワクしています。どうぞご期待ください!

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