良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第16回「大きな国」が5月3日に放送され、西村まさ彦さん演じる“心やさしき光秀の叔父”明智光安の悲哀に満ちた姿に涙する視聴者が続出した。
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第15回「道三、わが父に非(あら)ず」(4月26日放送)で対立が決定的となった斎藤道三(本木雅弘さん)と、道三の嫡男・高政(伊藤英明さん)。第16回「大きな国」では、国を二分する戦を止めようと光秀(長谷川さん)は奔走するも、その願いむなしく、高政を討つべく道三は出陣を決める。その頃、明智城では……。
明智城に到着した光秀の前で、光安は可愛がっていた鳥(メジロ)を逃がすと、「明るいうちに逃がしてやろうと思ってな」とぽつり。以前、高政の前で“道化”を演じていた光安とはまるで別人で、高政から領地替えの話は聞いたと光秀に告げると、「兄上(光秀の父)からお預かりしたこの領地を守れそうにない。わしが非力ゆえ、手を尽くしたが、そなたにも、(光秀の母の)牧殿にも、面目がない」と悔しさをにじませ、目に涙を浮かべる。
ここで光安は、「美濃が新しい国になるという。それもよかろう」としながらも、「しかし、あの高政ごときに、わしの命を預けようとは、ゆめゆめ思わぬ。わしは(道三のいる)大桑城に行く。道三様のためなら、心おきなく、一踊りできる。行かせもらうぞ!」と決意と共に立ち上がる……。
同シーンでの西村さんの熱演に対してSNSでは、「光安さん、あんたカッコいいよ……」「光安の気持ちを考えると胸が苦しく涙が止まりません」「光安叔父の格好悪い格好良さが最高だった。ついもらい泣きしてしまった」「西村まさ彦さん演じる光安の悲哀が、とても胸に響きました」といった声が上がったほか、「光安叔父上に持っていかれました」「今日の光安叔父上、西村まさ彦さんは大河史上に残る名演だったと思います」「道三ロスもあるけど、個人的に光安ロスになりそう」などと視聴者は思いをつづっていた。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。若いころ、下克上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜けると、その教えを胸に、やがて織田信長のもとで、多くの群雄と天下を巡って争う智将・明智光秀が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇だ。
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