小池栄子:主婦から殺人鬼まで… 幅広い役柄で唯一無二の存在感 女優業支える二つの魅力

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連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」に出演する小池栄子さん=日本テレビ提供

 俳優の中村倫也さんが主演を務める連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系、日曜午後10時半)で、殺人鬼・マグダラのマリアを演じている小池栄子さん。ドラマでは平凡な主婦だった彼女が殺人鬼に変貌し、振り幅のある演技を披露しており、視聴者から「はまり役」と好評を得ている。数々の役どころで唯一無二の存在感を見せる小池さんの魅力に迫った。

 ◇「大奥」で女優として注目集める

 小池さんは、1980年11月20日生まれ。東京都出身。グラビアアイドルとして活躍しながら、数々のバラエティー番組に出演。2000年代初期から中期にかけて、「水10!ワンナイR&R」(フジテレビ系)、「爆笑問題の検索ちゃん」(テレビ朝日系)などのバラエティー番組にレギュラー出演。近年は「クレイジージャーニー」(TBS系)でMCを務めたほか、現在は経済情報番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)のインタビュアーを担当している。

 女優として注目を集めたのは、2005年にフジテレビ系で放送された連続ドラマ「大奥〜華の乱〜」で演じたお伝の方(瑞春院)だろう。細い眉にもかかわらず、大きな目から放たれる“眼力”の強さで、視聴者に大きな印象を与えた。

 また、2008年に公開された映画「接吻」(万田邦敏監督)で、テレビで見た殺人事件の容疑者にひかれ、獄中結婚する遠藤京子を演じ、「第63回毎日映画コンクール」の女優主演賞などを受賞。さらに2011年に公開された映画「八日目の蝉」(成島出監督)では、主人公・秋山恵理菜(井上真央さん)に近づくルポライターの安藤千草役で、「第35回日本アカデミー賞」助演女優賞や「第85回キネマ旬報ベスト・テン」助演女優賞を受賞するなど、演技力が高く評価されている。

 昨年は映画「記憶にございません!」(三谷幸喜監督)や連続ドラマ「わたし旦那をシェアしてた」(読売テレビ・日本テレビ系)、「リーガル・ハート 〜いのちの再建弁護士〜」(テレビ東京系)、「俺の話は長い」(日本テレビ系)、今年は映画「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」(成島出監督)と立て続けに出演。オファーが絶えない女優になった。

 ◇

 押しも押されもせぬ売れっ子女優となった小池さんの魅力は何なのか。まず挙げられるのは前述した“眼力”の強さだ。きつめにも見える眼力の強さは、悪役からヒロインまでさまざまな役どころに説得力を与える。「小池栄子がやってるキャラだから何かやってくれそう」と視聴者をワクワクさせてくれるのだ。

 今回の「美食探偵 明智五郎」でも、“眼力”で両極端なキャラクターを演じ分けている。小池さんが演じるマグダラのマリアは、元は平凡な専業主婦。明智(中村さん)に浮気調査を依頼しに来た際はストレスや不安からか、生気のない目で幸の薄さを醸し出していた。小池さんのパブリックイメージとは大きく異なる“平凡な主婦”がそこにはいたのだ。

 ところが、明智から「これからは本当のあなたを解き放つべきだ」と励ましの言葉をかけられると一転。目を大きく見開き笑顔を見せ、殺人鬼に覚醒。幅広い演技力が必要とされたキャラクターだが、小池さんはそんな要求に見事応えている。

 さらに、タレントとして出演してきたバラエティー番組で鍛えられた勘の良さやトークスキルもポイント。「ダウンタウン」の松本人志さんや「爆笑問題」といったお笑い芸人や、小説家の村上龍さんといった文化人、さらには経済界の大物たちとも共演。そうした大御所たちとの共演で培われた当意即妙の対応力は、自分を消し、役に成りきってせりふを紡ぐ女優としての能力にも反映されているのではないだろうか。実際、柔軟な対応力が必要とされる舞台の世界でも小池さんは、「グッドバイ」で読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞している。

 強烈な“眼力”で、「小池栄子だから見てみよう」と思わせ、いざ見てみると卓越した“対応力”で「小池栄子」を消し、さまざまな役への変貌を遂げる小池さん。二つの魅力を両輪に、もっとさまざまな役で楽しませてほしい。

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