上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の語りを務めている俳優の城田優さん。日本語だけでなく、流暢(りゅうちょう)な英語の語りも披露して話題になっているが、実は英語は「10代から興味を持って独学で学んだ言語」であるといい、「英語の発音は本当に難しい」と苦労を告白する。英語の語りに挑戦して感じたことや、台本の印象について語った。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
城田さんは、英語について、「シンプルに英語に触れて興味を持って学び始めて、多少日常会話が話せる程度です」と告白。「英語の発音は本当に難しいので、そこは一番頑張っています。新しい台本をいただいて、英語のナレーションがあるといまだに、『わ! 英語がある!』ってなりますね(笑い)」と話す。
「僕はスペイン人と日本人のハーフなので、スペイン語の発音なら直されることはないのですが、英語は10代から興味を持って独学で学んだ言語で、決してネーティブというわけではないんです。ヒロインの安子(上白石さん)と同じですね」と説明する。
語りのオファーを受けたときの心境については、「シンプルに光栄の一言に尽きます。以前、『純と愛』に出演させていただきましたが、役者として出演するのとはまた違いますね」と打ち明ける。
「正直に言えば、今回のオファーのほうがうれしいかもしれません。というのもナレーションは、物語の世界観を作るのに一番重要なパートで、その物語の核となる部分を僕に任せていただけるのが本当に光栄なことだからです。しかも物語の第1回から最終回まで全編を通して登場します。今回はヒロイン3世代にわたる物語なので、おそらく出番が一番多いのは僕です。これはもう第4のヒロインと言ってもいいのではないでしょうか(笑い)」
台本を読んだときの印象については、「3世代の物語というのは珍しいですよね。物語も3分割されている分、一人一人の人生が濃く、序盤から展開がとても速いです」と話す。
「まるで植物が太陽の光と雨でどんどん枝を広げ、花を咲かせ、実が大きくなるように、人もどんどん成長し、濃くなっていく。そして枯れていくものもあれば、より咲いていく花があり、そして次の世代に受け継がれていく。今回のタイトルにもなっているように、英語がすごく意味を持っていて、かつそこでつながっていく。一見大したことないと思っていた人と人とのつながりが、後に深いつながりになっていったり。偶然だったり、奇跡的だったりするささいな出来事が自分の人生を変えてしまったり……。そんなことがたくさん散りばめられていてドラマチックな物語です」
ヒロインの安子について聞くと、「上白石萌音ちゃんが演じる安子が本当に素晴らしいんです。何度も泣かされました。彼女が笑っていると、こちらも幸せになるし、彼女が悔しそうにしていると『頑張れっ!』と応援したくなります」と語る。
続けて「ドラマを見る人たちにとって、何よりも必要なことは、共感することだと僕は思っていますが、安子という女の子は、視聴者の皆さんを置いて行かずに、みんなと同じラインに立っているような気がします。自分の愛する人が守りたかったものや、自分の愛する人が好きだったものを、心から大切にすることができる人で、自分の家族と好きな人の家族、そのどちらも平等に愛せる懐の深いヒロインです」と締めくくった。
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