相棒season21:登場人物が「クズばっか」 悪徳業者、過激な動画配信者 「現代の闇を感じる内容」と話題に(ネタバレあり)

連続ドラマ「相棒season21」第9話の一場面=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「相棒season21」第9話の一場面=テレビ朝日提供

 人気刑事ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系、水曜午後9時)の第9話「丑(うし)三つのキョウコ」が12月14日に放送された。社会問題を投射し、救いようのない展開の作品だったことから、視聴者から「近年まれに見るクズ野郎回」「クズばっかでどうしようもない」といった声が次々と上がった。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 「相棒」は、警視庁の窓際部署「特命係」の杉下右京(水谷豊さん)が天才的頭脳で推理し、難事件を解決する。「season21」では、初代相棒の薫が「5代目相棒」として再びタッグを組んでいる。

 第9話では、「白いコートの女“丑三つのキョウコ”に出会ったら最後、心臓をえぐり取られて殺される」という都市伝説が話題になる中、フリースクール代表の河上(栗原功平さん)が刺殺された。現場付近で、白い服の女が徘徊(はいかい)する姿が撮影され「キョウコが出現!」と、ますますヒートアップする。

 右京はキョウコの都市伝説を調べる中で、動画配信者の松田(寺山武志さん)と社会心理学者の大村(佐藤銀平さん)と出会う。一方、薫は河上のフリースクールを調査。河上が問題児を強引に自宅から連れ出し、親から大金を搾り取り子供を放り出す悪質な商売をしていたことを突き止める。

 スクールの被害者の中には“キョウコ”を思わせる黒髪の女性がいた。右京と薫が自宅を訪ねると、加奈(江田友莉亜さん)というその女性は、両親を亡くし、高校時代の担任・足立(廣川三憲さん)に生活を頼っていた。

 実は大村と松田はグルだった。キョウコの都市伝説を利用して、大村は研究を進め、松田は人気配信者になった。しかし、潮時だと判断した大村が「捏造(ねつぞう)をばらす」と切り出すと、逆上した松田に殺された。

 河上も足立の教え子だった。足立は、河上とフリースクールの実態に気付かずに加奈を紹介。加奈の引きこもりが悪化したことで足立と河上は口論に。もみ合いの末、足立はナイフで河上を刺し殺してしまう。

 その現場を、加奈は目撃していた。加奈は世話になった足立をかばうため、“キョウコ”のフリをして深夜徘徊するようになった。動画配信者の松田が半年前に目撃したのは、深夜に白いコートを着て母の墓参りに行った加奈の姿だった。

 松田らの犯行は右京、薫らに看破されたが、SNSでは「引きこもりになった息子や娘に困ってる親を利用する悪徳業者、バズりたいという承認欲求のために殺人まで行う若者という現代の闇を感じる内容だった……」という声が上がった。

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