朝ドラ:「舞いあがれ!」の次は「らんまん」 幕末からスタート 6作ぶり男性主人公・万太郎はどんなキャラ?

NHK連続テレビ小説「らんまん」のメインビジュアル (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「らんまん」のメインビジュアル (C)NHK

 女優の福原遥さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」。“ものづくりの町”東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島を舞台に、さまざまな人との絆を育みながら成長してきたヒロインの姿を見られるのも、残すところあと4週となった。同作に代わって4月3日からスタートするのが、神木隆之介さん主演の108作目の朝ドラ「らんまん」。どのようなドラマになるのか、神木さん演じる主人公・槙野万太郎(まきの・まんたろう)のキャラクターと共に紹介したい。

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 ◇「日本の植物学の父」が主人公のモデル タイトルに込められたもの

 「らんまん」は、高知県出身の植物学者で、「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。ドラマでは、時代が幕末から明治、そして激動の大正・昭和へと移りゆく中、愛する植物のために一途(いちず)に情熱的に突き進んだ主人公とその妻の波瀾(はらん)万丈な生涯が描かれる。万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子(すえこ)を、女優の浜辺美波さんが演じることが決まっている。

 タイトルは、春爛漫(らんまん)や天真爛漫(らんまん)の“らんまん”から取られ、花がらんまんと咲き誇って植物の生命力が旺盛な様子を表すとともに、主人公の万太郎が笑顔で明るく天真らんまんに突き進んでいく様をイメージしたという。

 脚本を担当するのは、2021年放送のNHKの連続ドラマ「群青領域」などを手がけた長田育恵(おさだ・いくえ)さん。長い歴史を持つ朝ドラの中で、幕末からスタートする作品は、過去に2015年度後期「あさが来た」の1作があるのみ。また、男性主人公+(プラス)ヒロインの“夫婦の物語”としては、2020年度前期「エール」以来、6作ぶりの朝ドラとなる。

 主題歌を歌うのはシンガー・ソングライターのあいみょんさん。「ただひたすらに愛する力を持つ主人公や、主人公の奥さんと向き合いながら制作した」という書き下ろし曲「愛の花」が、物語に彩りを添える。

 また、語りを務めるのは宮崎あおいさんで、2006年度前期の「純情きらり」のヒロイン・桜子として知られ、「あさが来た」で演じた主人公の姉・はつもドラマファンには印象深い。そんな宮崎さんが、約8年ぶりに朝ドラに帰ってくるのも、話題となりそうだ。

 ◇坂本龍馬の脱藩からわずか1カ月後に誕生する万太郎

 神木さん演じる万太郎は、高知で酒造業を営む裕福な商家の一人息子として生まれる。時は江戸時代末期の1862年(文久2)3月。全国で尊王攘夷(そんのうじょうい)の機運が高まる中、坂本龍馬が土佐藩を脱藩した、そのわずか1カ月後のこととなる。

 万太郎少年は、体が弱くいじめられがちだったが、植物の魅力にとりつかれ、その秘めた才能を発揮する。草木をたずねて毎日のように野山を歩き回ったおかげで健康で丈夫な体を持つことに。やがて、小学校中退という学歴にもめげずに独学で植物学をきわめ、東京大学植物学教室の門をたたく。

 助手として働くことになった万太郎は、水を得た魚のように研究に没頭し、新種を次々と発見、学名をつけていく。しかし、その活躍に嫉妬する教授陣から嫌がらせを受けたり、学歴がないことを理由に十分な給金をもらえないなど、理不尽な目にも多く遭うという。

 それでも、愛する植物のため、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢のため、万太郎は情熱を失うことなく一途に突き進んでいく……。

 4月3日からNHK総合、月~土曜午前8時ほかで放送される。

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