ブギウギ:スズ子と愛助、幸せいっぱい箱根旅行シーンの舞台裏 2人の時間、離ればなれになる切なさも「印象的に描ければ」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の一場面 (C)NHK

 趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第80回(1月25日放送)で、スズ子(趣里さん)と愛助(水上恒司さん)が箱根旅行を満喫するシーンが描かれた。療養のため大阪へ向かう愛助と東京に残るスズ子が2人で過ごす楽しい時間となった、この旅行シーンの撮影の裏話を、制作統括の福岡利武さんに聞いた。

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 第80回では、結核が再発し大阪で療養することになった愛助が帰阪途中、スズ子(趣里さん)と箱根に立ち寄り、初めて2人きりの旅行を楽しんだ。湖畔では、2人で写真を撮り合ったり、愛助が「早く来ないと、僕は消えてしまうよ」とおどけ、スズ子は「お待ちになってえ~」を追いかけて林の中を走り回るなど大はしゃぎした。

 夕暮れ時、2人は静かな湖畔に並んで座ると、愛助は「いつか僕らに子供ができたら家族で来ような」といい、「僕は早うに兄弟亡くしたから4人は子供欲しいな」「家族で楽団や劇団みたいなの作っておもろいことやるんも楽しそうやな」などとスズ子との将来に思いをはせた。そして「そんな想像しているときが僕はいっちゃん幸せや」と話し、スズ子の肩を抱いた。2人は強く抱きしめ合い、「離れとうない。ほんまに離れとうない」と別れを惜しんだ。

 ◇琵琶湖の北にある余呉湖で撮影「リラックスしてロケを楽しんでいた」

 箱根旅行のシーンは、琵琶湖の北にある余呉湖(滋賀県長浜市)でロケをした。福岡さんは「静かな湖畔で天気も良くて、趣里さんも水上さんもすごくリラックスしてロケを楽しんでらっしゃいました。本当にきれいなところで景色も良かったので気持ち良かったんじゃないかなと思います」と語る。林の中で追いかけっこをする場面も同じ余呉湖畔で撮影した。

 抱きしめ合うシーンもあったが、「お二人とも照れくさがらず、楽しそうにやっていました」と振り返る。

 「2人共、大分長く撮影していますので、息もぴったりで。趣里さんも水上さんも堂々と楽しんでお芝居していただきました。スズ子と愛助が写真を撮り合ったり、『お待ちになってえ~』と追いかけっこする場面など、スタッフ全員、笑顔になって撮影していました」

 そんな楽しいロケだったが、「別れの切なくも幸せな感じがいいなと思いました」とも。

 「2人のつかの間の幸せな時間を象徴的に、また印象的に描ければいいなと」と考えていたという。

 「最後のところで『離れたくない』というのがお互いの気持ちとして出てくる。そこが楽しい時間であり、離れられない2人という切なさを改めて感じたんじゃないかなと思います」

 湖畔で互いを撮影した写真については、「2人の幸せな時間をしっかり撮れました。今後も重要なアイテムになります」と“予告”した。

 第18週(1月29日~2月2日放送)では、東京で妊娠中も舞台で活躍するスズ子と、大阪で療養中の愛助のそれぞれの様子が交互に描かれる。愛し合う2人の運命を見守りたい。

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