緊急取調室 (2025)
最終話 蒼い銃弾
12月18日(木)放送分
故・田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを、卓越した推理力で解いていくフジテレビの人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」。1994年の放送開始から30周年を迎えたことを記念して、フジテレビの平日午後1時50分~3時45分の再放送枠「ハッピーアワー」で各日2話ずつ放送されている(関東ローカル、TVerとFODで配信)。ここでは、6月5日放送の第2シリーズ第2話を紹介する。
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1996年1月期に放送された第2シリーズの第2話(初放送は1996年1月17日)。出演は、田村さん、沢口靖子さん、相島一之さん、西村雅彦さんら。
物語は……森の中の全寮制女子高の国語教師、阿部哲也(相島さん)がギターを弾いて生徒たちに歌を聴かせているところを生活科主任教師兼寮長の宇佐美ヨリエ(沢口さん)が様子をうかがっていた。
その夜、寮内にある阿部の部屋にヨリエが本を借りたいと訪ねてくる。男女が同室する時はドアを開けたままにしておくことが規則になっているため、阿部はドアを閉じずにヨリエを招き入れる。阿部が本棚へ体を向けた直後、ヨリエは廃材置き場で拾ってきた鉄パイプで阿部の後頭部を殴りつけた。ヨリエのガウンのボタンを引きちぎりながら、阿部は絶命する。
翌朝、死体が発見され古畑(田村さん)がやってきて、今泉(西村さん)に事情を聞く。被害者は本を棚に戻そうとして誤って踏み台から落ち、床のバーベルで頭を強打した事故死らしいという。
しかし、体の大きさと棚の高さの違い、握り締めていたボタン、ドアの外の血痕などに疑問を持った古畑は今泉とともに寮に泊り込んで捜査することにする。
阿部は、生徒たちの人気教師だった。一方、古畑の目にとまったのは、規律や校則を厳格に守らせようと生徒たちに厳しく接する美人教師ヨリエだった。厳しい校則は校長すら守っておらず厳守しているのはヨリエだけだった。
古畑の質問にヨリエは毅然として取りつく島を与えず「校則に対する考え方の違いくらいで、人を殺すなんて。動機はなんですか」と古畑に詰め寄るが、阿部の部屋に残されていた口紅から、古畑が推理を巡らせると……。
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