虎に翼:「昭和生まれですからね」航一のせりふが新鮮「Z世代みたいな扱い」? 関東大震災を語る場面に「覚悟を感じる」の声も

NHK連続テレビ小説「虎に翼」第87回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第87回の一場面 (C)NHK

 伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第87回が7月30日に放送され、航一(岡田将生さん)が入倉(岡部ひろきさん)にかけた「昭和生まれですからね」のせりふに、視聴者が注目がした。

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 第86回(7月29日放送)では、三条市内のスマートボール場から出火し、4軒が全焼する火災が発生。放火の疑いで逮捕されたのは、このスマートボール場を経営する朝鮮人の金顕洙(許秀哲さん)だった。法廷で兄・顕洙の無実を訴える弟・広洙(成田瑛基さん)に、裁判を傍聴していた事務員の小野(堺小春さん)が思わず朝鮮語で声をかけた。

 第87回では、放火事件の次の公判期日がやって来た。広洙は傍聴席から「兄は無実だ! そんなに俺たちを悪者にしたいのか!」と声を上げる。その様子を、入倉は冷たい表情で見つめていた。

 公判後、入倉が「あの弟が怪しいんじゃないですか? あんな騒ぐなんて何かあるとしか」と広洙に疑いの目を向ける。寅子は「臆測ですよ」とたしなめるが、入倉は「何事も火のないところに煙は立たずですよ」と返した。

 航一は「なるほど」とつぶやき、「入倉君は昭和生まれですからね。関東大震災、佐田さんもあまり記憶にない?」と、1923(大正12)年に起きた関東大震災での流言について説明した。

 航一は「あの時、『朝鮮人が暴動を起こした』という流言が飛び交って、大勢の罪のない朝鮮人が殺されたことは?」と問いかけ、「差別が生まれる理由はさまざまです。火のないところに煙は立たずで終わらせるのか、それとも、その煙を上げたのは誰なのかを見極めるのか」と語りかけた。

 航一の「昭和生まれ」のせりふに、SNSでは「昭和生まれがZ世代みたいな扱い」「この当時、昭和生まれはニュージェネレーション扱いだったのか」「『昭和生まれ』っていうのが、年下の意味で使われたのはちょっと新鮮だった」といった声が上がった。

 また、航一が関東大震災について語る場面には、「こんなに切り込んで大丈夫か」「製作陣の覚悟を感じる」「本当に、本当に貴重な朝ドラ」といったコメントも寄せられた。

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