伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「虎に翼」（総合、月～土曜午前8時ほか）の第92回が8月6日に放送され、女子高生の美佐江（片岡凜さん）が放った言葉に、視聴者の注目が集まった。

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　第92回では、新潟市内で事件が発生。森口（俵木藤汰さん）の娘・美佐江が、友人2人と共に補導された。美佐江と一緒にいた女子生徒はすぐに犯行を認めたが、美佐江は「友達と一緒にいただけだ」と犯行を認めない。しかし、女子生徒が“赤い腕飾り”をしていたことから、寅子は美佐江が関与しているのではと疑念を抱く。

　そんなある日、寅子（伊藤さん）のもとに美佐江がやって来て、これから家裁の調査官と面接すると説明。美佐江は「とんだ災難に遭いました。学校のお友達と一緒にいたら、お巡りさんに声をかけられて。そしたらなんとそのお友達が……」と自分は巻き込まれただけと主張する。寅子が「その子たちは、腕飾りをあげる特別な存在？」と尋ねると、美佐江は「どうでしょう」とはぐらかした。

　寅子は美佐江の本心を探ろうと「本当のことを話してくれない？」と問いかける。美佐江は「自分でもよく分かっています、私はとても恵まれているって。家庭環境も自分自身も、何もせず誰かが近寄ってくるということは、私にそういう魅力があるんでしょう。でも強いて言えば、法律の本を読めば、悪いことをすれば罰せられる理屈や量刑は分かります。でもそれが、なぜ悪いことに定義されるのか、よく分からない」と返答。

　そして、「佐田先生は心から納得した答えが出せます？　どうして悪い人から物を盗んじゃいけないのか、どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか、どうして人を殺しちゃいけないのか」と真っすぐな瞳で寅子に質問を投げかけた。

　美佐江の「どうして人を殺してはいけないのか」の問いかけに、SNSでは「すさまじい問いが来た」「背筋が凍った」「闇が深すぎる、サイコパス美佐江」「朝ドラがホラーになった」といった声が上がっていた。