緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第116回が、9月8日に放送され、アンパンマンの物語がほぼ完成し、視聴者の間で話題になった。
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第116回では、嵩(北村匠海さん)は再び“おじさんアンパンマン”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。嵩は「アンパンマンは空腹の人にパンを届けるため、戦場の空を跳びまわるんだ。敵も味方も関係ない。おなかをすかせた人にひたすらパンを届ける。でも、国境を越えたところで、戦争をしている連中に敵と間違われて撃ち落とされてしまう」「大丈夫、決して死にはしないから。おなかをすかせた子供たちのために、今もアンパンマンは空を飛び続けている」と説明。のぶ(今田さん)は原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾けた。
そんな中、嵩は映画「千夜一夜物語」のキャラクターデザインの仕事が佳境に入る。そして過酷な作業が一段落つくと、嵩はのぶにお茶をたててほしいという手嶌(眞栄田郷敦さん)を連れて帰ってくる。のぶが「映画は順調ですか?」と尋ねると、手嶌は「ええ、なんとか。映画は見た人の人生観が変わるほど、とびっきり面白いものであるべきなんです。僕は戦意高揚のための映画なんて二度と見たくない」と語る。
終戦時はまだ学生だった手嶌は、学徒動員で大阪の飛行機工場にいたという。大空襲に見舞われた際、雲の間からB29が現れ、近付いてきたときの恐怖を振り返った。手嶌は火の中を命からがら逃げたが、逃げながら黒焦げになった遺体をたくさん目にし、「空一面がどす黒く燃えていて世界の終わりのようでした」と語った。
のぶはつらいことを聞いてしまったことを謝罪し、「二度とそんな時代が来ないように祈りを込めて、とびきり面白い映画を作ってくださいね」と伝える。
その夜、夕食を食べながら、のぶは嵩に「おんなじやったね。手嶌さんも嵩さんも。戦争の経験が今になってキャラクターを生みだすことにつながっちゅうがや。嵩さんのアンパンマンも手嶌さんの鉄腕アトムみたいに世の中に知ってもらえるとえいね」と語りかける。嵩は「向こうは国民的なヒーローで、こっちはあんぱん配るただの太ったおじさんだから」と言うが、のぶは「人助けをする強い気持ちはどんなヒーローにも負けてないき」と返した。
のぶが「でも、えいことしゆうのに何で(アンパンマンは)撃ち落とされてしまうが?」と聞くと、嵩は「それは……正義を行うということは、自分も傷つくことを覚悟しなきゃいけない。僕はそう思うんだ」と語った。のぶは“おじさんアンパンマン”の原画を見ながら、「いつの日か、飛べ、アンパンマン」とつぶやいた。
SNSでは「傷つく覚悟か」「正義を行うには自分も傷つく覚悟が必要……確かになぁ……」「戦争体験はどうしても切り離せないよな。崇がアンパンマンを生み出す原動力だしな」「今もアンパンマンは空を飛び続けてる。泣きそう」「本筋に戻ってきた感じ。とっても温かい話だった」などと反響の声が続々と寄せられている。
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。
9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
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