今田美桜:「あんぱん」で“老けメーク”に初挑戦「技術に驚き」 晩年ののぶは自身の祖母を参考に

連続テレビ小説「あんぱん」で柳井のぶを演じる今田美桜さん(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」で柳井のぶを演じる今田美桜さん(C)NHK

 9月26日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公・柳井のぶを演じている今田美桜さん。1年間にわたって10代から70代までののぶを演じきり、「(老けメークの)技術に驚きました」と明かす今田さんが、年齢を重ねたのぶを演じるうえで意識したことや、座長として心がけていたことを語った。

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 ◇晩年ののぶは「自分の祖母を参考に」

 「あんぱん」は、やなせたかしさん(1919~2013年)と暢さん(1918~1993年)夫婦がモデル。2人が出会い、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」だ。

 のぶとして10代から70代までを生き抜いた今田さん。幼少期は“ハチキン(土佐弁で快活な女性)”と呼ばれ、元気に走り回っていたのぶも、晩年はどっしりと構え、嵩を支えている印象が強かった。

 「のぶはいろいろな経験を経て、はつらつとしていた少女が、大人になると徐々に落ち着いた印象に変化していきます。その変化をどう表現するかすごく悩みました。さらに年を重ねてからは、昔ののぶらしさが出てくる瞬間もあったので、最終的にはハチキンだったのぶと一歩立ち止まって考えられるのぶが融合されて、どちらの面もちゃんと見せていけたらいいなと思って演じていました」

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 晩年ののぶを演じるにあたり、「自分の祖母を思い描きました。写真を見たり、仕草を参考にしました」という今田さん。

 “老けメーク”をするのは初めて。「後半は70代まで描くので、徐々に老けていくのが楽しかったです」と笑顔を見せる。

 「こうやってシワを刻むのかとか、こうやってシミを入れるんだとか、技術に驚きました。髪形もヘアメークさんと話し合いながら、その時代の流行を取り入れることもありましたし、晩年はガラッとショートヘアに変わりました」

 ◇座長としての心構えは?

 1年間にわたって、座長として現場を引っ張ってきた今田さん。ベテランキャスト、実力派キャストに囲まれての撮影となった。

「豪華なキャストの皆さんばかりだったので、自分に何ができるのかも、実際にできていたのかも分からないです。でも心がけていたのは、『あんぱん』という作品がとても優しくて温かい作品なので、現場も同じように優しくて温かい場所でありたいなと思っていました」

 そう考えるようになったのは、2021年度前期の朝ドラ「おかえりモネ」に、神野マリアンナ莉子役で出演したことがきっかけだという。

 「私はずっと出演しているわけではなくて、撮影している期間もあれば、久しぶりに戻ってくることもある役だったんです。そのときに、久しぶりでも『お帰り』と温かく迎え入れてくれることが、すごくうれしかったなという思い出がありました。『あんぱん』にもたくさんの方が出演されていて、現場が久しぶりの方もいらっしゃるので、久しぶりでもホッとできるような、そんな空気にできたらいいなぁと思っていました」

 さらに、嵩役の北村匠海さんと共に、撮影の合間はできるだけ前室にいることを意識。「後半は私も楽屋には戻らず、お昼ご飯や夜ご飯も前室で食べるようにしていました」と明かす。

 「あの場にいると、みんなのお顔が常に見えて、お昼の再放送をみんなで一緒に見たりとか、なんかそういう空気が私は大好きでした。それはキャストやスタッフの皆さんが、そういう空気を作ってくださっていたというのも大きいので、すごく感謝しています」

最終週の人物相関図が公開! 予告にはいたけど“名前なし”? 新キャラは1人 登美子&千代子も“完走”

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

 9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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