下町ロケット:最終回の見どころは? 原作者・池井戸潤が撮影現場を訪問

「下町ロケット」撮影現場を訪問した原作者の池井戸潤さん(中央)と阿部寛さん(左)、吉川晃司さん (C)TBS
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「下町ロケット」撮影現場を訪問した原作者の池井戸潤さん(中央)と阿部寛さん(左)、吉川晃司さん (C)TBS

 池井戸潤さんの直木賞受賞作が原作で俳優の阿部寛さんが主演を務める連続ドラマ「下町ロケット」(TBS系)の最終回となる10話が20日に25分拡大版で放送される。ドラマは、ロケット打ち上げに失敗した過去を持つ町工場「佃製作所」の社長・佃航平(阿部さん)が苦難に立ち向かいながら夢を追いかける姿を描いた作品で、第8話で今年の民放連ドラ最高の平均視聴率20.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど話題を集めている。現在は後半パート「ガウディ計画編」を放送しており、最終回では新型人工弁“ガウディ”の開発の行方や、敵対するサヤマ製作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎さん)との最終決戦の行方などが描かれる。

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 「下町ロケット」は、主人公・佃航平が自分が開発したエンジンを搭載したロケットの打ち上げに失敗し、責任を取るために退職を余儀なくされ、父親が残した工場「佃製作所」を継ぐことになるが、宇宙への夢をあきらめきれずにいる……というストーリー。11月22日放送の第6話からは、池井戸さんの最新刊「下町ロケット2 ガウディ計画」が原作の新型人工弁など医療分野も扱う後半パート「ガウディ計画編」に突入。阿部さんや、航平の娘の利菜役で土屋太鳳さんが出演しているほか、「ガウディ計画編」からは敵対企業の社長・椎名役で小泉さん、アジア医科大の心臓外科部長・貴船恒広役で世良公則さんらも登場している。

 最終回の放送を目前に控え、原作者の池井戸さんが撮影現場を訪問。池井戸さんは、「相変わらず熱があり、緊張感のある現場でした。こういうところで役者さんの力が引き出され、そしてそこにリアリティーがあるから、働いている人たち、モノづくりに携わっている人たちの心に響く熱いドラマが出来上がったのだと思います」と感嘆していた。また、「佃製作所という小さな会社が、ロケットエンジンのバルブシステムを作り上げるというストーリーも奇跡ですが、ドラマを作っているこのチーム自体もある種の奇跡の中にいる、という二重構造になっていると思います。このようなミラクルはもう二度とないのではないでしょうか」と感激しつつ、「このままいい形で最終回を迎え、次につながるようになればいいと思っています」と次回作を示唆するコメントも寄せている。

 最終回は、新型人工弁「ガウディ」の完成を目指す佃たちだったが、完成を待つ患者の容体が芳しくないとの報告を受け、一刻も早く臨床治験を目指さなければいけない状況に。そうした中、佃製作所に敵対企業のサヤマ製作所が開発した“コアハート”の実験データが持ち込まれ、データ偽装の分析を依頼されるが……という内容。新型人工弁“ガウディ”の開発の行方や、小泉さん演じる椎名が社長のサヤマ製作所との対決の行方、かつてロケット部品を供給していた大企業・帝国重工との関係など、同時並行で進むさまざまな問題がどのような結末を迎えるのかが見どころだ。

 「下町ロケット」最終回は20日午後9時から25分拡大版で放送。 最終回の放送直前には午後2時から「今夜激動のフィナーレ『下町ロケット』完結!これで準備は完璧SP」、午後7時から「超緊急特別ドラマ企画『下町ロケット』〜最終章 池井戸潤原作・阿部寛主演」などの特別番組が合計約5時間にわたって放送される。

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