宝塚歌劇団の魅力を伝えるWOWOWの番組「宝塚への招待」(WOWOWライブ)。8月27日午後0時15分からは、2019年に上演された宙組のミュージカル「黒い瞳」を放送する。同作に出演していた元星組の愛月ひかるさん、元宙組の蒼羽りくさんが副音声解説を担当。収録を終えた2人が、公演の思い出を語った。
ウナギノボリ
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「黒い瞳」は、文豪プーシキンの「大尉の娘」をモチーフにしたミュージカル。18世紀の帝政ロシア時代に起きた「プガチョフの乱」を背景に、恋と友情の物語を描く。1998年に月組が初演し、2011年に雪組、2019年に宙組が再演した。
2人は2007年に93期生として入団。互いを「一番の戦友だと思います」と語る同期だ。「黒い瞳」は、愛月さんにとって宙組で最後の作品、蒼羽さんにとっては退団公演となる「オーシャンズ11」直前の作品で、2人は「とても思い入れが強い作品」だと明かす。
愛月さんは「やはり自分にとっても宙組を出るというのはものすごい決断でしたし、不安もありました。でもそれこそ同期のりくたちが一緒にいてくれたということもありますし、何か背中を押してくれるような作品だったなと思います」とコメント。蒼羽さんは「ファンの方たちもこの先、愛ちゃんが専科に異動するのは分かっていた。そういうのを踏まえて、この舞台を見ていた部分もありますよね」と語った。
蒼羽さんは「私も『黒い瞳』の時には、自分が卒業することは分かっていたので、本当にやりきろうという気持ちがすごく大きかった。いただいた役も、すごく心を動かす役でしたので、向き合っている時間が楽しかったです。それと楽屋が同期の男役3人でしたが、みんな一緒に頑張ってきた同期ですので、すごく楽しい公演だったことを覚えています」と話した。
愛月さんは「私も確かこの公演中に、りくから次で退団するという話を聞きました。だから自分だけでなく、りくもそういう思いで臨んでいたというのを知りました。もともと、りくは面倒見がいい人ですけど、この時はより一層、下級生に何かを伝えなきゃということがあって、お稽古(けいこ)中に熱心にアドバイスをしている姿はよく見ていたなと思い出します」と振り返った。
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