俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)最終回(第48回)「報いの時」が12月18日に放送され、主人公・北条義時(小四郎、小栗さん)の死によって物語は完結した。同回では、源頼朝(大泉洋さん)の死後、繰り広げられた凄惨(せいさん)なパワーゲームの犠牲者として、義時が13人の名前を挙げ、「タイトル回収」などと話題となったが、それとは別に、“もう一つ”の「13人」が隠されていたことに視聴者から驚きの声が上がっている。
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義時が口にした「13人」とは、梶原景時(中村獅童さん)、阿野全成(新納慎也さん)、比企能員(佐藤二朗さん)、仁田忠常(高岸宏行さん)、源頼家(金子大地さん)、畠山重忠(中川大志さん)、稲毛重成(村上誠基さん)、平賀朝雅(山中崇さん)、和田義盛(横田栄司さん)、源仲章(生田斗真さん)、源実朝(柿澤勇人さん)、公暁(寛一郎さん)、阿野時元(森優作さん)。“非業の死”を遂げた者たちばかりで、血なまぐささの象徴といえよう。
一方で、“もう一つ”の「13人」として、視聴者の間で話題となっているのが、政子(小池栄子さん)がトウ(山本千尋さん)に託した、「戦で親を亡くした子供たち」だ。
同回では、第45回「八幡宮の階段」(11月27日放送)で、政子の自害を阻止して以来、雑色のトウが登場。「承久の乱」のあと、自らが命を救った政子本人から、新しい役目を与えられる様子が描かれた。それは子供たちに武芸を教えるというもので、終盤、トウの“武芸教室”を映したシーンでも、子供たちが13人いることが確認できる。
トウ役の山本さんによると、脚本の三谷幸喜さんから、「承久の乱」で「トウは殺される」と聞いていたというが、善児(梶原善さん)を討ったあと、今度は「トウは希望にしたい」と設定が変更。山本さんは最終回後、“希望”の二文字を託されたトウとして、「今こうやって13人の子供たちとまた新たな道を切り開けるということをすごくうれしく思います」とコメントしていた。
視聴者も「こっちも13人だったの?」「ここでも13人! 見逃してました」「孤児も13人だったんだ。それは気がつかなんだ」「子供たちも13人だったんですね。希望の13人ですね」「あの子供の数が13人! そこにも引っ掛けているとは、さすが三谷幸喜!」などと驚きを隠せない様子だった。
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