この世界の片隅に:ベテラン女優・香川京子が出演 本編と「現代篇」をつなぐキーパーソン

連続ドラマ「この世界の片隅に」に出演が決まった香川京子さん (C)TBS
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連続ドラマ「この世界の片隅に」に出演が決まった香川京子さん (C)TBS

 こうの史代さんの名作マンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜午後9時)に、女優の香川京子さんが出演することが4日、明らかになった。黒澤明監督や小津安二郎監督といった日本映画の巨匠の作品に数々出演してきた香川さんは、本編と「現代篇」をつなぐキーパーソンとなる女性・節子を演じる。

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 佐野亜裕美プロデューサーは「すずさんたちと同じ時代を生きてきた香川京子さんが、この大変重要な役を引き受けてくださったことを幸福に思います。見ているこちらが姿勢を正される、凜(りん)としたたずまい、たおやかさと強さが、すずさんたちと私たちを優しくつなげてくださると思います」とコメントしている。

 同局の連続ドラマに出演するのは21年ぶりとなる香川さんは、「私が演じる節子は誰にでも言いたいことを言える明るい性格です。普段は真面目な役が多いので、前向きで人のために自分のできることをしてあげられる明るい節子を演じるのが楽しみです。そして、なかなか若い方たちとご一緒する機会がないので、榮倉(奈々)さんたちとの共演も楽しみです」と明かしている。

 また、「広島には何十年も前に一度来たきりで、また来なければいけないと思っていました。それが今回このドラマがきっかけで再訪することができました。平和記念公園でお祈りするシーンもあり、自分の気持ちでお祈りできました。あそこに立っただけで胸がいっぱいになりますね。お花も供えることができましたし、平和へのお祈りができてよかったです」としみじみ。「広島はとてもきれいですてきな街だと思います。原爆で何もなくなったところから復興を果たせたのは、平和が続いてきたから。これからも平和な時代を続けなければならないと思います」と思いを明かしている。

 「この世界の片隅に」は、マンガ誌「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞した。戦時中、呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。コミックスの累計発行部数は130万部を突破し、片渕須直監督が手がけた劇場版アニメ(16年公開)はロングヒットを記録した。

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