わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
12月18日に最終回を迎える小栗旬さん主演の2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。ここに至るまでの道のりでは、数多くの死が、過酷な運命とともに悲劇的に描かれてきた。討ち死にから暗殺、粛清の犠牲者まで、“非業の死”を遂げた男たち。ここでは、上総広常(佐藤浩市さん)、梶原景時(中村獅童さん)、畠山重忠(中川大志さん)、和田義盛(横田栄司さん)らと比べて、ある意味、「それ以上に理不尽な理由」で処罰されたキャラクターを紹介する。
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まずは、5月1日放送の第17回「助命と宿命」に登場した伊豆の武士・藤内光澄(長尾卓磨さん)だ。同回では、源義高(冠者殿、市川染五郎さん)の悲劇的な最期が描かれたが、源頼朝(大泉洋さん)の命に従い、義高の命を奪ったのが、この光澄。武功を立て、名を上げようと息巻く光澄は、得意満面で義高の首が入った首桶を持ち帰り、頼朝に差し出すが、結局は自身も頼朝の意向により処刑され、遺体は固瀬川にさらされるという理不尽な死を迎えた。
義時(小栗さん)に「なぜだ~!」と訴えるも、首をはねられた光澄。その様子を見ていた工藤祐経(坪倉由幸さん)が「怖い所だ。この鎌倉は」と口にしたことを覚えている視聴者も多いはず。
同回ではほかにも、義高をそそのかし、頼朝に謀反をたくらんだという罪状で、武田信義(八嶋智人さん)の嫡男・一条忠頼(前原滉さん)が斬り殺されるなど凄惨さを極め、SNS上では「こんなに見てて後味悪いドラマある?」「地獄展開だと思ってたらさらなる地獄が」「救いが一個もねぇ」「すさまじい憂鬱の連続」「鎌倉は恐ろしい場所だ…」とつぶやかれた。
もう一人、取り上げたいのが、稲毛重成(村上誠基さん)だ。重成は時政(坂東彌十郎さん)の娘・あき(尾碕真花さん)を妻に迎えた武蔵の豪族。9月18日放送の第36回「武士の鑑(かがみ)」では、重忠討伐のスケープゴートとされ、死に追いやられた。
同回では、重忠を「謀反人」と決めつけ、畠山討伐を命じる時政。やがて義時を大将とした鎌倉側の大軍と武蔵国を所領とする重忠が率いる畠山の兵たちが激突し、重忠は討ち取られるが、今回の戦に関して重忠に非はなく、鎌倉では“その死”を惜しむ者たちの怒りを、他の誰かに向けることが必要となる。
そこで“捨て石”に選ばれたのが、重忠と同じく時政の娘をめとった「もう一人の婿殿」重成だった。
重成が武蔵の惣検校職の座を奪い取るため、娘婿という立場を利用し、執権殿(時政)にあることないこと吹き込み、畠山討伐を仕向けた……というストーリーが出来上がり、重成は 三浦義村(山本耕史さん)によって首をはねられてしまう。
SNSでは「稲毛重成、哀れすぎる、、」「またもスケープゴート」「稲毛重成が捨て石かよ…」「後味悪すぎ」「鎌倉は恐ろしい所です」「ここは地獄の一丁目」「どちらにせよ稲毛さん、かわいそうすぎる」といったコメントが並んだ。
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