良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
神木隆之介さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、恋模様や酒造りへの思いが描かれている万太郎(神木さん)の姉の綾(佐久間由衣さん)。万太郎のモデルとなった植物学者の牧野富太郎は一人っ子で姉はいなかった。綾の人物像はどこから来ているのか、制作統括の松川博敬さんに聞いた。
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万太郎の姉・綾は気が強くしっかり者で、弟のことを誰よりも気にかけている。万太郎とは姉弟として育てられてきたが、第17回(4月25日放送)で、祖母のタキ(松坂慶子さん)の口から実はいとこ同士だったことが明かされ、夫婦になるよう告げられた。
綾のキャラクター造形において、参考にした人物が2人いたといい、一人目が幕末の風雲児・坂本龍馬の姉・坂本乙女だという。
松川さんは「牧野富太郎さんをモデルにした朝ドラをやるにあたり、富太郎さんを知らない方もいるので、『学者版の坂本龍馬』と説明していました。綾に関しては負けん気が強く、男気があるという人物で坂本乙女さんをイメージしました」と明かす。
もう一人が、牧野富太郎のいいなずけだった女性で、名前は「猶(なお)」といった。
松川さんは「富太郎さんの人生を調べると、いいなずけの猶(なお)さんという方がいらっしゃったことが分かりました。富太郎さんの親戚で実際に婚姻関係にもあった可能性があります」と説明。猶の存在も、綾を作り上げる中で欠かせない人物となった。
牧野家の人物を調べる中で、猶のことはあまり多くは書かれていなかったというが、「(脚本の)長田育恵さんが『猶さんをなき者にしたくない』と。長田さんのアイデアで、万太郎と綾は姉弟として育ち、実はいとこだったという設定になりました」と語った。
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