伊礼彼方:浜辺美波から“ヤバ藤”呼び 「らんまん」高藤役で話題 寿恵子は「初めて“本当の恋”をした相手」

NHK連続テレビ小説「らんまん」で高藤雅修を演じている伊礼彼方さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「らんまん」で高藤雅修を演じている伊礼彼方さん(C)NHK

 神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、元薩摩藩の実業家・高藤雅修を演じ、話題の伊礼彼方さん。寿恵子(浜辺美波さん)に一目ぼれして、万太郎(神木さん)の恋敵となる存在を、どのようなことを意識して演じたのだろうか。

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 ◇朝ドラ出演に喜び 「俳優としてもう一つステップアップしたい」

 伊礼さんは、幼少期をアルゼンチンで過ごした。その後、横浜市で育ち、中学生の頃から音楽活動を始め、ミュージカルと出会う。現在は舞台を中心にライブも行うなど、多方面で活躍している。

 映像作品への参加機会もあったが、朝ドラの出演は初めて。

 「決まったときはめちゃくちゃうれしかったです。舞台だと後列まで演技が伝わるか、表現の限界も感じていました。俳優としてもう一つステップアップしたいと思っていたところだったので、願いはかなうものなんだなと思いました」

 舞台では貴族役や悪役が多く、方言を使った演技は今回が初めての経験となった。

 「言葉指導の先生から『ミュージカル出身の方は耳がいいみたいで方言も上手なんです』と、最初にプレッシャーを与えられました(笑い)。譜面を読むようなイメージで挑みましたが、薩摩弁を覚えるのに1カ月くらいかかりましたね」

 それでも、得意なダンスシーンでは舞台の経験を生かすことができた。

 「立ち姿だったり、そういったことは舞台でやっていることが生かされたと思います。舞台では女性とスキンシップをとる役が多いので、嫌らしくならないように、自然に見えるようにできたと思います」

 ◇高藤の存在が「万太郎と寿恵子が結ばれる起爆剤に」

 ダンスを共に踊ることになる浜辺さんとは、最初はコミュニケーションをとるのも難しかった。「浜辺さんに話しかけても、マネジャーさん経由で返ってきて。シャイというか、ダンスに苦手意識があったみたいですね」と明かす。

 「でも、蓋(ふた)を開けて見ると、ものすごく話す方でした。最終的には“ヤバ藤”と呼ばれていました(笑い)。本当は可愛らしくてオープンな方なんだなと思いました」

 寿恵子に“ぞっこん”な高藤だが、第44回(6月1日放送)では妻・弥江(梅舟惟永さん)の存在が明らかに。視聴者からは「許すまじ!」「あちこちでお手つきしてそう」といった声も寄せられていたが、高藤にとって寿恵子は「初めて“本当の恋”をした相手」だという。

 「万太郎と寿恵子が後々、結婚するいいきっかけになる存在になることを意識しました。妻がいるのに、可愛い子に手を出して、人柄は嫌なやつだと思います。でも、高藤としては初めての恋だからこそ、寿恵子に対して一生懸命アプローチしました。万太郎の恋敵としてレベルが低くなっては『らんまん』の物語に説得力がなくなってしまうので」

 高藤に対するSNSでの反響も確認しており、さまざまな意見を楽しんでいる。

 「キモいよねと言われるドキドキや不安もあります。高藤ってダメな男だと思いますが、万太郎と寿恵子が結ばれる起爆剤になればと思っています。自分の仕事は全うできたと思いますので、SNSでいろいろな意見を寄せていただけたらうれしいです」

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