良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の伊藤沙莉さんがヒロインを務める2024年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」の出演者取材会が10月26日にNHK放送センター(東京都渋谷区)で行われ、制作統括の尾崎裕和さんが出席。現在放送中の朝ドラ「ブギウギ」との“繋(つな)がり”や、タイトルに込めた思いについて語った。
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「虎に翼」は、NHK連続テレビ小説の第110作。日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子(1914~84年)がモデルで、ヒロインの猪爪寅子(ともこ)が、迷える子供や、追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテインメント。脚本は、連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京、2020年)や「恋せぬふたり」(NHK、2022年)などの吉田恵里香さんが手掛ける。
尾崎さんは、同作と「ブギウギ」の繋(つな)がりについて、「三淵嘉子さんと(「ブギウギ」のモデルとなった)笠置シヅ子さんが、実は同じ大正3年生まれなんです」と話す。
「同じ時代を描くことになるので、大きな意味での時代性のリンクは感じています。大きな視点では、もう一度、同時代に別の生き方をした一人の女性を描くということを考えながら、毎日『ブギウギ』を楽しく見ています」
ドラマのタイトルの由来について「中国の法家・韓非子の言葉として、『鬼に金棒』と同じような意味の『虎に翼』という言葉があって、主人公のモデルになった三淵嘉子さんは『五黄の寅年』という、寅年の中でも最も運気が強くて、いわゆる強い女性になるといわれている年の生まれの方。ご家庭でも“トラママ”と呼ばれていたというエピソードがあったので、そこからヒロインの寅子という名前が出て、『虎に翼』につながっている」と説明。
「(タイトルが)怖すぎるという意見もあったんですけど、主人公の寅子が自分の一生を生きていく中での強さみたいなものが出るタイトルだといいなっていうイメージが、うまくはまったという感じです」
同作の前の朝ドラは「らんまん」「ブギウギ」、後ろに「おむすび」「あんぱん」と4文字の朝ドラらしいタイトルが続く。
尾崎さんは「前後の朝ドラみたいに親しみやすいタイトルではないかもしれないですけど、このドラマの個性としては『こういうタイトルもありだよね』と(脚本の)吉田さんたちと考えて決めました」と語った。
会見には、伊藤さん、寅子の母・猪爪はる役の石田ゆり子さん、寅子の父・猪爪直言役の岡部たかしさんも出席した。
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