鈴木のりたけ:「大ピンチずかん」が人気 一橋大→JR東海→絵本作家 ”二足のわらじ”「もうあの時代には戻りたくない」と回顧 「徹子の部屋」で

7月22日放送の「徹子の部屋」に出演した鈴木のりたけさん=テレビ朝日提供
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7月22日放送の「徹子の部屋」に出演した鈴木のりたけさん=テレビ朝日提供

 「大ピンチずかん」で知られる絵本作家の鈴木のりたけさんが、7月22日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。絵本作家に至る自身の歩みなどを語った。

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 「勉強して、与えられた課題をクリアしていくことに何の疑いもなく、これをやれば将来幸せになれるんだよねということに邁進、(一橋)大学を卒業してJR東海に入って、何も疑わずに突き進んできたんですけど、実際社会に出てみて、あれ、何か思っていたのと違うなと(気づいた)」という。

 JR東海の新入社員研修で総仕上げに新幹線運転手研修を受けた。「後ろに1000人乗っていると思うと手が震えます。ダイヤが15秒刻みで、5秒でも遅れると『何で遅れたの?』と聞かれちゃう緊張感がすごかった」と語る。

 2年でJR東海を退社した。鉄道会社が持っている広範な商売をするフィールドに関心があり、何か面白いことをやりたいと入社したが、素地がまだなく、自分のやりたいことをやる最短距離ではないと思った。外に出て手を動かして、自分で物作りをするほうが自己実現だと考えた。当時はサブカルチャー系の雑誌が書店にたくさん並んでいた。雑誌作りをしたくてJR東海を辞めたものの、1人で雑誌も作るわけにも行かず、どうしようと思っているうちに広告のデザイナーとして8年ほど働いた。

 初めて鉛筆でラフ描きしたところ、先輩に「お前結構うまいじゃん。本気で描いてみれば」と言われた。画材屋に行き、アクリル絵の具でいろいろ描いてみた。ハイセンスなイラストや受けてるイラスト、海外のイラストなどを浴びるように見て、少しずつトライした。絵本の2冊目までは会社員をしながら描いた。仕事と掛け持ちは「めっちゃ大変ですよ。広告の仕事は忙しく、夜中2時くらいに絵を描き出して4時くらいまで描いて、9時くらいに起きて出社していくという生活。もうあの時代には戻りたくない」と振り返る。

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