ばけばけ:怪談好きなトキの夫“銀二郎”は「みんなが愛せるキャラクターに」 実直な男を嫌みなく体現 寛一郎の起用理由は?

連続テレビ小説「ばけばけ」で山根銀二郎を演じる寛一郎さん(C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」で山根銀二郎を演じる寛一郎さん(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務める2025年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)。第10回(10月10日放送)では、婿(むこ)を探していたトキ(高石さん)がついに結婚し、トキの夫となった山根銀二郎を演じる寛一郎さんに視聴者が注目した。今作で制作統括を務める橋爪國臣さんと演出の村橋直樹さんが、寛一郎さんの起用理由や、その魅力について語った。

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 ◇最終的には…「そういう人生もあったよねと思えるような夫婦に」

 寛一郎さん演じる銀二郎は、鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育つ。厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いていた。趣味は浄瑠璃や怪談……というキャラクター。怪談好きであるトキと意気投合し、お見合いを経て夫婦となった。

 橋爪さんは「この後のネタバレになってしまうのですが……」と前置きした上で、「銀二郎は一度はトキと結婚しますが、先々の話で言うと、もちろん最終的にはヘブン先生(トミー・バストウさん)と一緒になるので、どこかで別れてしまう役なんです」と明かす。

 「とはいえ、トキとはすてきな生活をしていてほしいと。嫌な男で別れたということにはしたくなくて、それはそれで、そういう人生もあったよねと思えるような夫婦にしたいと思ったんです。いろんな状況が重なって、時代が許さなくて、別れてしまったというふうに見せたいと。みんなが好きになれる男にしたいと思いました」

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 そんな銀二郎役にハマる俳優は誰かと考えたときに、実直な男を嫌みなく演じられて、高石さんと芝居の掛け合いをうまくできそうな寛一郎さんに白羽の矢が立った。

 起用理由について、橋爪さんは「寛一郎さんの実直な雰囲気は、きっとみんなが愛せるキャラクターになっていくだろうなと思い、お願いをしました」と明かし、「皆さん、本当に銀二郎のことを好きになると思いますよ。銀二郎ファンがいっぱいできるとうれしいです」と寛一郎さんの魅力に太鼓判を押す。

 ◇「本当にあの時代の人じゃないか」見事に役を表現

 一方、村橋さんは「寛一郎さんがもともと持っているものがそのまま役と直結しているので、逆にその魅力を殺さないように撮影していました」と振り返る。

 「時代劇に出てくる人物って、現代の人から見ると、ちょっと異常というか、現代は子どもの頃からいろんな情報から取捨選択をして生きているんですけど、時代劇に出てくる人たちは選択肢がない中で決められたものの価値観で生きている人が多いから、現代の感覚で見ると真っすぐで純朴。それを現代人で表現するできる人って、本当に少ないんです」

 しかし寛一郎さんは「本当にあの時代の人なんじゃないかと思った」ほど、見事に役を体現していたという。

 「寛一郎さんには、平安時代に行っても、奈良時代に行っても、戦国時代に行っても、どの時代でもこの時代の人なんじゃないかなと思えるぐらいの真っすぐさと純朴さがあるんです。何か汚れていない感じというか……。そんな雰囲気が彼からは匂いたってきているんですよね。だから、それが壊れないように、何も言わずに演出し続けていました」

 寛一郎さん演じる銀二郎がトキと夫婦としてどのように過ごし、どんな別れが来るのか。息の合った2人の姿を見守っていきたい。

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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
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