風、薫る:信右衛門も“コロリ”感染か? 視聴者がクギヅケになった場面は? 第3回を「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第3回(4月1日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時13分の68.7%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇注目度は激しくアップダウン

 第3回は、美津(水野美紀さん)と安(早坂美海さん)が縁談を進めるため東京に行っている間に、虎太郎(小林虎之介さん)の母が病に倒れ、虎太郎は村で疎外されてしまう。りん(見上さん)は虎太郎を励まそうとするが、うまくいかない。落ち込むりんに、信右衛門(北村一輝さん)は自らの過去を語り出す。一方、東京の教会では、牧師の吉江(原田泰造さん)が直美(上坂さん)を呼び出していた。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、激しくアップダウンを繰り返しながら、約4回の“山”を作るグラフを描いた。ただ、各“山”のピークは60%台後半がやっとで、この日も大きく視聴者を引き付けることはできなかった。

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 ◇虎太郎を励ませず、落ち込むりん

 第3回で注目度が上昇した最初の“山”は午前8時3分で、64.4%と小さめの“山”。縁談の相談で、信右衛門の弟を美津と安が訪ねた場面だ。縁談の話が終わった後、安をその場から外させると、美津は自分の着物や帯を渡し、10円を受け取る。東京を訪れた目的が縁談だけではなかったこと、一ノ瀬家の家計が楽ではないことが分かるシーンだった。

 次の“山”は67.8%を記録した午前8時6分で、この日2番目に高い注目度となった。母がコレラに感染し、村で孤立感を深める虎太郎を、りんは励まそうとするが、うまく話ができない。

 午前8時6分は、細かく震える虎太郎の手を、りんは握りしめようとするが、ためらってしまうあたりから。虎太郎に「もう帰れ、うつすといけねえから」「一ノ瀬様まで、村八分にさせるわけにいかねえべ」と言われ、りんは落ち込む。ひょっとすると、こうした経験が、りんがトレインドナースになるきっかけとなっていくのかもしれない。

 ◇突然、倒れこむ信右衛門

 3番目の“山”は再び小さめの“山”だが、ピークが2分続いた午前8時8分(64.3%)と午前8時9分(64.8%)。りんに、信右衛門が自らの過去を語る場面だ。戊辰戦争の際に、藩は新政府軍に味方し、村々は平和が保たれた。ただ、徳川家の恩を忘れ、新政府軍についた自身の行動を許せなかった殿様は切腹したのだという。それを機に、信右衛門は家老職を譲り、田畑を耕す生活を始めた。

 「私はただ誰かが、負けた者、弱った者の側に立ち、手を差し出せる世でなければさみしい。さみしすぎる。そう思っただけだ」。飄々(ひょうひょう)と語る信右衛門の言葉の一つ一つが印象的だが、この言葉が特に響く。これもりんに影響を与える一言になるのだろうか。

 そして最後の“山”は、この日の最高値67.9%を記録した午前8時14分。前半は、直美が、吉江から伝道師にならないかと勧められるが、断る場面。「私には無理」という直美は、「嫌いなものばっかり」として「生まれつき家柄にいい人」「いい人」、そして誰より「自分」が一番嫌いと語り、吉江はそんな直美の姿に涙を浮かべる。直美と吉江のキャラクターがはっきり伝わったシーンだが、恐らく注目度が上がったのはこの後のシーンのためだろう。

 りんに薙刀(なぎなた)を指導していた信右衛門だったが、突然せき込むと、口を手で押さえながら苦しそうに倒れ込んでしまう。りんが「父上!」と心配そうに寄り添う場面で、幕を閉じた。娘に、自身の過去を語った直後に、体調の異変に見舞われる。信右衛門はこのまま、娘の前から去ってしまうのだろうか。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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