深川麻衣:乃木坂卒業から5年、30歳…節目の年に 和宮役で大河「青天を衝け」に登場

NHK大河ドラマ「青天を衝け」で和宮を演じる深川麻衣さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「青天を衝け」で和宮を演じる深川麻衣さん (C)NHK

 女優の深川麻衣さんが、吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)第9回「栄一と桜田門外の変」(4月11日放送)に登場する。人気アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーとして知られ、グループを卒業してから今年の6月で丸5年を迎える深川さんが、磯村勇斗さん扮(ふん)する江戸幕府第14代将軍・徳川家茂の正室・和宮(かずのみや)役で本格大河デビューを果たす。

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 ◇2016年6月の乃木坂卒業後、女優として幅広く活動 朝ドラにも

 深川さんは、1991年3月29日生まれ。静岡県出身の30歳。2011年に1期生として乃木坂46に加入すると、“まいまい”“聖母”の愛称で親しまれ、2016年6月のグループ卒業まで、人気メンバーとして活躍した。

 卒業後は女優として、テレビドラマや映画、舞台、CMなど、幅広く活動。2018年2月には、初主演作となった「パンとバスと2度目のハツコイ(パンバス)」(今泉力哉監督)でスクリーンデビューを飾り、同作の演技で「第10回TAMA映画賞」の最優秀新進女優賞を受賞した。

 2019年に入ると、1月期放送のテレビ東京の深夜ドラマ「日本ボロ宿紀行」で、地上波連ドラ初主演。同時期、前年の秋にスタートしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」にも登場し、香田家の次女・吉乃を好演した。同年は、“パンバス”の今泉監督の「愛がなんだ」、若松節朗監督の「空母いぶき」といった出演映画も公開され、10月期のドラマ「まだ結婚できない男」(カンテレ・フジテレビ系)では、“元アイドルの女優”戸波早紀を演じた。

 ◇時代劇「昔からずっと憧れ」 和宮の「葛藤の先にある幸せも表現できたら」

 深川さんは乃木坂46時代、井上真央さん主演の2015年大河ドラマ「花燃ゆ」に出演。このときは、生駒里奈さんや白石麻衣さんら当時の人気メンバー“十福神”としての参加であったため、今回の「青天を衝け」が、“女優・深川麻衣”の本格大河デビュー作となる。

 演じる和宮は、孝明天皇(尾上右近さん)の妹宮。幼いころより許婚(いいなずけ)がいたにもかかわらず、幕府が目指す公武合体の象徴として、将軍・家茂との縁組みが浮上。和宮は固辞するもかなわず、泣く泣く降嫁した。しかし、家茂の誠実な人柄に触れ、次第に心を開いていく……。

 深川さんは今年1月の出演発表の際、「時代の波の中で、志を持ち懸命に生きる人々の姿を描く時代劇は、昔からずっと憧れでした。今回、大河ドラマという素晴らしい現場で、そうそうたる皆様とご一緒できる喜び。そして実在した方を演じるという責任の重み。どちらもしっかりと噛(か)みしめながら、日々の撮影に臨みたいと思います」とコメント。

 さらに「史実では、和宮は悲劇の皇女として描かれていることが多いですが、この作品を通して、時代に翻弄(ほんろう)されながらも強く生きた和宮の人生に寄り添いながら、悲しみだけでなく、葛藤の先にある幸せも表現できたら、と思っています」と心境を語っていた。

 また、3月29日に30歳の誕生日を迎え、自身のSNSで「未知だけど絶対に楽しい30代の始まり。これからどんなものに、ことに、人に、自分に出会えるのか、今からワクワクしています」を期待に胸を膨らませ、「20代の10年間に負けないぐらい濃い時間をこの先作っていく所存です」と決意をつづっていた深川さん。劇中でどんな演技を見せてくれるのか、今夜から登場する、深川麻衣“和宮”に注目だ。

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