海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)第38回「栄一の嫡男」が12月5日に放送される。同回から、俳優の泉澤祐希さんが、渋沢篤二役で本格的に登場する。早いもので「青天を衝け」は、同回を入れて残り4回。篤二は、主人公・栄一(吉沢さん)の息子で、2006年の「功名が辻」、 2015年の「花燃ゆ」、2018年の「西郷(せご)どん」に続いて4度目の大河ドラマ出演となる泉澤さんの演技にも、俄然注目が集まる。
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「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、連続テレビ小説(朝ドラ)「風のハルカ」(2005年度後期)、「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。
渋沢篤二は、まだまだ母親が恋しい10歳のころ、母・千代(橋本愛さん)が急逝。母代わりとなった姉・歌子(小野莉奈さん)が厳しく育てるが、多忙を極める父・栄一が実業家として偉大になるほどに、嫡男(ちゃくなん)の立場が重圧となっていく。やがて放蕩(ほうとう)を重ねるようになる。
11月28日放送の第37回「栄一、あがく」の終盤、成長した姿として泉澤さんが登場した際には、不穏な空気を漂わせ、「おや? 篤二の様子が…」「闇を抱える篤二」「あああ篤二くん」「篤二、後の騒動のフラグ」などと視聴者は反応。「泉澤祐希くん、一瞬のたたずまいで篤二のこじらせ加減がわかるのすごい」「このワンシーンで渋沢篤二のやさぐれ感が伝わってくる。泉澤祐希くんは、どんな役でもすごい」「篤二が泉澤さん、楽しみ」といった声も上がっていた。
第38回では、栄一や旧幕臣たちは、徳川家康の江戸入城三百年の節目を祝う「東京開市三百年祭」を開催。昭武(板垣李光人さん)らと再会し、旧交を温める。栄一の気がかりは、汚名を被ったまま静岡でひっそりと暮らす慶喜(草なぎ剛さん)のことだった。
一方、渋沢家では、息子・篤二が、跡継ぎの重責から逃れるかのようにある過ちを犯してしまう。栄一は、篤二を退学させ謹慎を命じる。そして、明治27(1894)年夏、日清戦争が起こる……と展開する。
泉澤さんは出演発表の際、「大河ドラマは毎度、うれしさと緊張の入り交じった気持ちになります」と明かし、「この作品に携わらなかったら、一生知ることのできなかったことを知る機会でもあります。その当時、その方々がどのように生きてきたのか、どのような心情だったのか。学ぶことも多くあります」と語っていた。
さらに「『青天を衝け』では渋沢栄一の息子である、渋沢篤二を演じさせていただきます。風流才子、多趣味、そして人当たりの良い方だったと聞きます。楽しみながら渋沢篤二さんを生きられればと思っておりますので、よろしくお願いいたします」と話していた泉澤さん。演じる渋沢篤二にスポットが当たる、今夜の「栄一の嫡男」も見逃せない。
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