良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
「日曜劇場」枠(TBS系、日曜午後9時)で放送中の鈴木亮平さん主演の連続ドラマ「下剋上球児」。舞台となる越山高校野球部の球児キャスト12人は、半年間に及ぶオーディションを経て選ばれた。2016年度入学の越山高校野球部の1年生、椿谷真倫(つばきや・まりん)を演じる伊藤あさひさんは「本当の部活のよう。二度目の青春のような形で過ごしています」と話す。伊藤さんに撮影中に感じた思いを聞いた。
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ドラマは、教師の夢を捨て切れず32歳で大学に再入学して高校教師になった南雲(鈴木さん)が、廃部寸前の野球部の顧問になり、甲子園を目指す物語。菊地高弘さんの同名ノンフィクション(カンゼン)にインスピレーションを受け企画。登場人物や学校、あらすじはすべてフィクションとして描く。「最愛」(2021年)など同局の人気ドラマで知られる新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督が手がける。
書類審査、面接、野球の実技、演技審査など約半年にもわたる審査を勝ち抜いて選ばれた伊藤さん。「みんな一致団結して、野球を通して一つになれた感覚があった。普通のオーディションでは経験できないものを経験させてもらった」と振り返る。
オーディション中は、プライベートでも仲が良いという根室千廣役の兵頭功海さんと一緒に過ごしてきた。「ライバルでもあり、親友でもあって。(通過するたびに)毎回結果を聞くたびに喜び合い二人で残ろうと話をしました」と明かす。
椿谷は、野球初心者で、中学校では将棋部に所属していたキャラクター。野球経験者の伊藤さんは「(初心者の演技を)逆にどうやったらいいんだろう?」と思ったというが、「(撮影現場には)野球初心者の子たちもいたので、その子たちの動きを見るようにしていました」と話す。
野球を中学1年生で辞めたという伊藤さんは、「ドラマ放送後、当時野球をやっていたメンバーからも久々に連絡があってうれしかったです。父からは『野球をしているシーンがうれしい』と言われて、それもうれしかった」と笑顔を見せる。
南雲役の鈴木さんとは初共演。「尊敬する俳優さんだったのでいつかご一緒したいと目標にしていました。役者の先輩というのを忘れてしまうくらい現場でも“先生”でいてくださって、本当に生徒みたいな気持ち。とても心強いです」と話す。
アドリブや撮影現場での立ち振る舞いなど、鈴木さんから学ぶことも多いといい、「盗めるところは盗もう」という気持ちで“観察”している。「感情のお芝居をするときに、自分の目線がどこにいったらどう映るのかと考えてお芝居をされていて。自分も将来的に、そういった技術的な面もうまく取り入れることができたらと思います」と話す。
そんな撮影現場は、本当の“部活”のような場所だ。「作品をいいものにしようと熱い気持ちで動いてる人たちの集まりなので、心に残る作品になると確信している。二度目の青春のような形で過ごしています」。
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