篠田麻里子:「自分だったら出し切れる」 “チャンス”だと思った「離婚しない男」オファー 今年は俳優業に力を

連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」に出演中の篠田麻里子さん
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連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」に出演中の篠田麻里子さん

 元AKB48で俳優、モデルの篠田麻里子さんの熱演が反響を呼んでいる。ヒロイン役で出演中の連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(テレビ朝日系、土曜午後11時半)で濃厚なラブシーンを披露。ドラマは、第1話の見逃し配信の再生数がテレビ朝日歴代全番組トップとなり、1月27日に放送された第2話も1日で110万再生を突破した。脚本家・鈴木おさむさんからのオファーだった今作への出演。なぜ出演を決意したのか、篠田さんに話を聞いた。

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 ◇演じる不倫妻 「不倫はダメですが、共感できる部分はありました」

 ドラマは、大竹玲二さんのマンガ「離婚しない男」(講談社)が原作。「日本での父親の親権獲得率はほぼ1割」といわれる離婚問題を題材にした作品で、主人公の岡谷渉(伊藤淳史さん)が、妻・綾香(篠田さん)の不倫に気付いていないふりをしながら証拠を収集し、父親が親権を獲得する困難に立ち向かう姿を描くブラックコメディー。今年3月末をもって32年間続けてきた放送作家・脚本家業を引退する鈴木おさむさんの“最後の地上波連ドラ”にもなる。

 原作マンガで描かれている綾香と不倫相手・司馬マサトの過激なラブシーンを、“鈴木おさむワールド”全開のコミカルなセリフを交え、ほぼ忠実に再現している今作。篠田さんは「原作を読んで、これどこまでできるんだろうって衝撃がすごくありました」と笑う。

 「でも、鈴木おさむさんやプロデューサーの方に名前を挙げていただいたということもすごく大きいですし、いろいろ経験してきた私がやると面白くなるのではと思いました」

 今回が約2年ぶりのドラマ出演で、ラブシーンにも初挑戦だった。だが出演することに、迷いはなかった。

 「“自分の殻を破りたい”と思っていた時期に、今回のオファーをいただいたんです。なかなかこういう題材の作品がないのでチャンスだと思いましたし、綾香として自分だったら出し切れるのでは、と(笑い)。そこには少し自信がありました」

 「綾香汁の味がする」「ビッグ オア スモール!?」などと過激&珍ワード満載で展開される綾香とマサトの情事。ラブシーンは「小池さんにすごく助けていただきました」と述べる。

 「マサトがドSでぐいぐい来てくれないと、こちらも綾香として入っていけないのですが、小池さんが初日から躊躇(ちゅうちょ)なくマサトとして来てくださったので、あのようなシーンが成り立ったのだなと思います」

 綾香はワンオペ子育てに疲弊している中、マサトに魅了され、不倫関係に至った。そんな綾香の気持ちに「不倫はダメというのは前提ですが、共感できる部分もありました」と話す。

 「子育て初期に私も経験があるのですが、一人で子育てをしていると、どんどん社会に置いて行かれる……みたいな感覚になるんです。周りのみんながすごく楽しそうに見えて、取り残されているようで寂しくなる。綾香はそんな寂しさや承認欲求をマサトに埋めてもらおうと不倫に陥ったと思うのですが……そういった子育てからの綾香の気持ちに共感できるからこそ、そこに至った経緯を自分なりに表現できればと思い、演じました」

 ◇撮影中大変だったのはベビーシッター探し

 現在、シングルマザーとして3歳の娘を育てる篠田さん。早朝深夜に撮影することもざらにあるドラマの撮影期間は「すごく大変でした」と振り返る。

 「撮影期間中はベビーシッターさんに来ていただいたのですが、シッターさん探しがまず大変でした。朝は大丈夫だけど夜は難しいという方もいるので、中々つかまらないときが精神的にもきつくて。子育てをしながら、お芝居をする大変さを実感しました……」としみじみ。

 「ですが、この作品は本当にやりたい気持ちが強かったので、(地元の)福岡から母に来てもらったり、いろいろな方の協力を得ながら、なんとか乗り切れました」と語った。

 話題作で一気に注目を集めたが、今年は俳優業に力を入れていきたいという。

 「今回『離婚しない男』に出演したことで、俳優業の楽しさを改めて感じました。伊藤さんや小池さん、水野(美紀)さん……皆さんの芝居の“引き出し”の多さに驚きましたし、逆に私だったらこういう演じ方をしてみようとか考えるのもすごく楽しかったです。今年はいろいろな役に挑戦したいです。今回の役も近いですが、メンヘラっぽい役もやってみたい(笑い)」と声を弾ませた。

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