畑芽育:「9ボーダー」三女役に共感 川口春奈&木南晴夏は「本当のお姉さんのよう」

連続ドラマ「9ボーダー」に出演する畑芽育さん(C)TBS
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連続ドラマ「9ボーダー」に出演する畑芽育さん(C)TBS

 俳優の川口春奈さんが主演を務める連続ドラマ「9ボーダー」(金曜午後10時)の第5話が、5月17日に放送される。大庭家の三女で、覇気のない、どこか“低体温”の19歳、大庭八海(おおば・はつみ)を演じているのは畑芽育さんだ。畑さんに、八海の印象や、撮影現場でのエピソードを聞いた。

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 --八海は畑さんから見てどんなタイプですか?

 台本を読んだときからすごく面白い子で、お友達になりたいタイプだなと思いました。八海には収集癖があって、ゴハン作りやDIYするのが大好きだけど「低体温」気質。ただ、セットのそこかしこに八海が作ったものが置いてあるんです。

 私にも兄と姉がいるので、鬱憤やいらだちなど共感できるところもたくさんあって「なんかうまくいかないな」って気持ちがよく分かります。もちろん家族だから嫌いになれないし、大切な人って思っているところも。

 子どもでいたい半面「もう大人ですよ」というリミットが迫ってきて、モヤモヤしたり寂しく感じたりすることも。八海と一緒で、うまく言葉にできないもどかしさは、当時(19歳)の私も抱えていました。19歳を経験した私なりのメッセージを、八海を通して伝えていけたらと思っています。

 --八海がDIYしたセットや、鮮やかでファッショナブルな衣装も見どころのひとつですよね。

 情景やシーンの雰囲気を妄想しながら役作りをするのですが、セットが想像以上の可愛さでビックリしました。さらに、3姉妹はみんな衣装が派手なんですけど、八海は「エクステをつけるんだ!」とか「おでこ全開でスカジャン着てる!」とか、衝撃の連続でした。でもそれが八海というキャラクターのヒントになったので、お芝居に生かしています。

 メークをして衣装を着ると“八海スイッチ”が入るんですけど、役の衣装からこんなに影響を受けることは今までにあまりないことでした。最近ではお洋服屋さんに行っても「これ、八海っぽいな」と思うことが増えてきていて。少しずつ私服の好みが変わっていくかもしれないなと感じています(笑い)。

 --そしてもうひとつ、劇中で八海の作る“可愛いゴハン”も話題ですね。

 可愛いだけじゃなくて、すごく美味しいんです! いろんな種類のゴハンが出てくるので、たくさん味見させてもらっています(笑い)。アート飯監修の桑原奈津子先生のご自宅にお邪魔して「八海ゴハン」を教わりながらお料理の練習をしました。美味しい料理には作り手の愛情や気持ちが込められていることを改めて感じて、とてもいい経験になっています。

 --撮影現場でも仲が良すぎると聞いていますが、“リアル3姉妹”だと感じる瞬間はありますか?

 撮影現場ではスタッフさんをはじめ、松下(洸平)さん、井之脇(海)さん、木戸(大聖)さんからも「本当の姉妹みたい」と言われています。初めは緊張してましたが、撮影初日が盛りだくさんの1日で、その日のうちにグッと距離が縮まりました。お2人には素の自分を見せられるし、それを受け入れてくださるので伸び伸びと過ごしています。

 とてもお話できないような、くだらない話ばかりをしているんですけど、川口さん、木南さんとは、役者さんとしてお芝居の話し合いをすることもあります。本当のお姉さんのようにお話できることがとても嬉しいです。

 --3姉妹で今後の展開を話すこともあるんですか?

 します! “3姉妹予想大会”(笑い)。私たち自身も今後の展開が分からないので、八海は、兵頭功海さん演じる立花と「もしかしたらシンガポール(立花の異動先)に行っちゃうかもね」なんて予想をし合っています。

 立花は親身に話を聞いてくれるとても良い人なんです。また「松下さん演じるコウタロウは、本当はどんな人なのかな」などと、私たちも皆さんと同じ気持ちで今後の展開を楽しみにしています。

 物語が目まぐるしく進み、各話でどんな起承転結が繰り広げられていくのか、それが「9ボーダー」の魅力だと捉えています。登場人物たちが息をつく暇のない反面、そこをドラマの楽しみとして視聴者の皆さんにご覧いただけたら良いな、と思っています。

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