じゃあ、あんたが作ってみろよ
第9話 おにぎり食べて、元気だせ!
12月2日(火)放送分
今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、柳井嵩(北村匠海さん)の弟・千尋を演じた俳優の中沢元紀さん。第62回(6月24日放送)では、戦場から帰還した嵩が、千尋の戦死を知り、悲しみに暮れる様子が描かれた。文武両道で優しい千尋を見事に演じきった中沢さんが、「あんぱん」の撮影を振り返った。
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「あんぱん」は、やなせたかしさん(1919~2013年)と暢さん(1918~1993年)夫婦がモデル。2人が出会い、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
中沢さん演じる千尋は、幼少期は体が弱く、兄・嵩の陰に隠れるような弟だったが、大きくなるにつれ、家族思いで優しく、文武両道の青年に成長した。第54回(6月12日放送)で、海軍の士官となった千尋が嵩と3年ぶりに再会し、5日後に佐世保から駆逐艦に乗って南方へ向かうことを告げた。その後、千尋の生死は明らかにされていなかったが、第62回で戦死していたことが判明した。
中沢さんはクランクアップを迎えた時の心境について、「やり切ったという感じは全くなかった」と明かす。
「本当にこれで良かったのか、これが本当に100パーセントだったのかという思いが今もあります。でも、寂しさはあまりなかったですね。クランクアップはしているんですけど、まだ終わっていない感覚です」
その理由について「NHKに来たら匠海さんや『あんぱん』チームと会えるから」「自分の中に千尋としての気持ちがあるから」と説明。
「とはいえ、撮影が進んでいると聞いたときは寂しかったですね」といい、「『千尋はもういないんだなー』という思いもありますが、千尋が存在したからこそアンパンマンが誕生したし、嵩の中にも、のぶさん(今田さん)の中にも、千尋は生き続けていると思います」と話す。
中沢さんは「あんぱん」が朝ドラ初出演。長期間にわたる撮影を振り返り、「自分にとって今後の俳優人生において大きな影響を与える作品になりました」としみじみ語る。
「舞台や映画をたくさん経験されている大先輩の方々が集まった現場で、僕が思うがままに演じても全て受け止めてくださるんです。僕は前室でずっとモニターを眺めていたんですけど、皆さんのお芝居を見ながら『演技の選択肢は本当に無限なんだなぁ』と感じていました。実力ある皆さんのお芝居を間近で見られるぜいたくさというのもありましたし、面白いお芝居をするなあとか、こんな引き出しがあるんだとか、見ているだけでも本当に勉強になりました」
実力ある俳優陣に囲まれての撮影は、中沢さんにとって貴重な経験となったようで、「常に刺激をもらいながら撮影に臨んでいました」と目を輝かせる。同様の経験をしたかつて出演した連続ドラマ「下剋上球児」(TBS系、2023年)でのエピソードを振り返った。
「『下剋上球児』もすごく良い現場で、僕は主演の鈴木亮平さんの生徒役だったのですが、撮影の時に亮平さんから『この現場を超えていく作品にたくさん出合ってください』という言葉をいただいて。それがすごく心に残っているのですが、『あんぱん』は僕の中で超えた部分があるなと感じています。順位をつけるという意味ではなく、『あんぱん』は今まで経験させていただいた現場の中では期間も長いですし、たくさん吸収させていただいたので、ボリューミーな現場だったと思います」
今後の目標については「『あんぱん』で共演した大先輩方のように、どんな球を投げても受け取れるような俳優になりたい」と力を込める。
「『あんぱん』の現場を超える経験を踏んでいきたいなという思いもありますし、僕もいずれは受け止める側に立っていかなきゃいけないし、そういう役者になっていきたいという目標もできました。今はまだ自分の演技スタイルを固めるつもりはないですが、いろんな経験をしながら、いろんな方のお芝居を見ながら、役者としての力をどんどんつけていきたいです」
「あんぱん」の千尋役で全国に名が知れ渡った中沢さんの今後の活躍が楽しみでならない。
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。
9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
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