あんぱん:のぶと嵩が4年ぶりに再会 11分半の二人芝居に反響「演技に引き込まれた」「映画を見ているよう」

連続テレビ小説「あんぱん」第63回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」第63回の一場面(C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第63回が6月25日に放送され、のぶ(今田さん)と嵩(北村匠海さん)の4年ぶりの再会が描かれ、視聴者の間で話題になった。

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 第63回では、空襲の焼け野原でひとり佇むのぶの前に、嵩が現れ、二人は再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎さん)から次郎(中島歩さん)が亡くなったことを聞いたという嵩に、のぶは教師を辞めたことを話す。

 のぶは「うちは……子供らあに取り返しのつかんことをしてしもうたがや。あの子らあを戦争にしむけてしもうたがは、うちや」と後悔を口にし、「うちは……生きちょってえいがやろうか」と涙を流す。

 のぶの話を静かに聞いていた嵩は「死んでいい命なんて……一つもない」と返す。どうすればよかったのかと苦悩するのぶに、嵩は「僕もそればかり考えてたけど、分からない。この先もずっと、それを自分に問いかけることしかできないんじゃないかな。新しい世の中になっても……問いつづけるしかないよ。正しい戦争なんか、あるわけがないんだ。そんなのまやかしだよ。そのまやかしの正義で、敵も味方も仲間も大勢死んだ。千尋(中沢元紀さん)も……。最後にあいつが言った言葉がずっと耳に残ってる。『この戦争さえなかったら、わしは……愛する人のために生きたい』」と伝えた。

 嵩の言葉に涙するのぶ。嵩は「だから……正義なんか信じちゃいけないんだ。そんなもの簡単にひっくり返るんだから。でも、もし逆転しない正義があるとしたら……全ての人を喜ばせる正義。僕はそれを見つけたい。千尋のために、そうすることしか、僕にはできないと思って。何年かかっても、何十年かかっても、みんなを喜ばせたいんだ。そう思ったら……生きる希望が湧いた。絶望なんかしてられないって。だから生きるんだ。千尋の分も、みんなの分も、のぶちゃんも生きてくれ。次郎さんの分も、のぶちゃんが大好きな子供たちのためにも」と語りかけ、のぶを励ました。

 オープニングタイトルバックの前後、約11分半にわたって描かれた今田さんと北村さんの二人芝居に、SNSでは「嵩と千尋の最後の会話に匹敵する二人芝居回」「しみじみとした余韻の残る回」「これは朝ドラか? 映画を見ているようです」「演技に引き込まれた」「北村匠海くんと今田美桜ちゃんの濃淡のある演技、素晴らしいな」といった声が上がっていた。

最終週の人物相関図が公開! 予告にはいたけど“名前なし”? 新キャラは1人 登美子&千代子も“完走”

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

 9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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