ばけばけ:「鳥取の布団」はオーディション最終選考の課題だった! 「言葉はなくても会話のキャッチボールができる」高石あかり&トミー・バストウの演技の“すごさ”

連続テレビ小説「ばけばけ」の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」の一場面(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)。第12週では、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)が、怪談を通して心を通わせるさまが描かれた。心の機微を繊細に表現してきた高石さんとバストウさん。第12週で感じた2人の演技のすごさについて、本作の制作統括を務める橋爪國臣さんに聞いた。

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 トキがヘブンに初めて怪談を語ったのが第58回(12月17日放送)。「鳥取の布団」を見事な語り口で披露したが、実はこの場面は、高石さんとバストウさん、それぞれが「ばけばけ」の最終オーディションの課題として、撮影前に演じていたという。

 「相手役はオーディションのために呼んだ別の俳優さんでしたが、高石さんは語る側、トミーさんは聞く側で最終選考に挑んでいます。このシーンの撮影に入る時、高石さんとトミーさんは『いよいよ2人で演じる日が来るね』と話していました。お二人ともオーディションでの演技ももちろん見事でしたが、“良かった者同士”が初めて一緒に臨む『鳥取の布団』は、相乗効果でさらに素晴らしく、感慨深いものがありました」

 そんな2人の芝居は「オーディションとは全く違った」といい、「初めましての相手と演じるオーディションとは、2人の関係性が全然違います。トキとヘブンとして生きてきた時間を半年以上も積み重ねて、芝居に臨んできたわけですから」と振り返る。

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 「トキが一方的に怪談を語っているようで、実はヘブンの表情や反応を見ながら話し方のトーンを変えている。ヘブンは話していないけれど、会話のキャッチボールをしているような場面で、そういうシーンになってほしいと思って台本を設計しているわけですが、それが目の前で100パーセント、120パーセントで繰り広げられると、想像を超える感動がありました」

 第12週では、「鳥取の布団」だけでなく、トキが怪談を語り、ヘブンがその話に聴き入るシーンが繰り返し描かれた。橋爪さんは「高石さんもトミーさんも、すごい俳優さんだなと感心しました」とその演技力に舌を巻く。

 「言葉はなくても、日本語は完全に通じなくても、きちんと会話のキャッチボールができている。そういう芝居ができる俳優さんは、そんなにたくさんいるわけではないですから。2人だけの空気感が出来上がっていましたし、演技の絶妙な間が素晴らしいです。それが視聴者の皆さんにも伝わっていたらいいなと思っています」

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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK

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