上白石萌歌:憧れの「世にも奇妙な物語」で初主演 撮影は「自分の全てを消耗」 不思議現象の体験談も

オムニバスドラマ「土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’21夏の特別編』」のデジャヴに主演する上白石萌歌さん(C)フジテレビ
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オムニバスドラマ「土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’21夏の特別編』」のデジャヴに主演する上白石萌歌さん(C)フジテレビ

 女優の上白石萌歌さんが、6月26日午後9時から放送されるオムニバスドラマ「土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’21夏の特別編』」(フジテレビ系)に出演することが5月20日、明らかになった。上白石さんが同番組に出演するのは初めてで、四つのストーリーのうちの一つ「デジャヴ」で初主演する。上白石さんは、同作の出演について「昔からの夢で、幼い頃からの憧れ」と語り、撮影については「毎日毎日汗だくで、声も極限まで出して、すごく全身を使って自分の全てを消耗していくような撮影でした」とコメントしている。

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 デジャヴは、初めての経験なのに経験したことがあるように感じる現象。ドラマでは、上白石さん扮(ふん)する、ごく普通の女子大生・南野ひかりが、初めての経験なのに経験したことがあるように感じる現象のデジャヴを度々体験。デジャヴの後には必ず激しい頭痛に見舞われていた。そんな中、ひかりは、自身の誕生日を迎えた朝、覆面姿の男が部屋に忍び込むのを目撃し、事件に巻き込まれてしまう……。ひかりの父で脳科学者の正隆は鶴見辰吾さん、母の凛子は亜呂奈さん、正隆の同僚の進藤亜紀は玄理さんが演じる。

 ◇上白石萌歌さんのコメント

 --オファーが来た時の感想。

 以前雑誌のインタビューで、「今後の夢は?」と聞かれた時に「『世にも奇妙な物語』に出演することです」と答えたくらい、この作品に出演することは昔からの夢で、幼い頃からの憧れでしたので、素直にうれしかったです。小学校の頃から家族で見ていましたし、当時学校でも「世にも奇妙な物語」は話題になっていて、放送の後は友達みんなで盛り上がっていたドラマでした。

 --台本を読んでの感想。

 正直、1度読んだだけではよく分からなかったです。同じことが何度も繰り返されたりすごく複雑で、3、4回読んでやっと理解できました。誰がいい人で、誰が悪い人なのか分からない状態の中で必死にもがく役なので、読んでいても疲労感がありましたし、撮影期間が短いということもあり、これをどのように映像化するんだろう? とも感じました。

 --実際に演じてみての感想。

 毎日毎日汗だくで、声も極限まで出して、すごく全身を使って自分の全てを消耗していくような撮影でした。デジャヴが繰り返されていることは、演じている時点では想像するしかないので、一生懸命想像しながら演じました。とにかくよく走り、よく叫び、肉体的にも精神的にもとてもいい疲労感がありましたので、ひかりが必死にもがき苦しむ姿が、皆さんに伝わればいいなと思って、毎カット全力で取り組みました。現場では共演者の皆さんのおかげで、無理なくおびえることができて、大声も自然に張りあげることができたので、すごく感謝しています。

 --現代では説明できないような体験をしたことがありますか?

 デジャヴは、私もよく経験したことがあります。たとえば1回もご一緒したことのない共演者の方や撮影スタッフさんのことを「以前、ご一緒したことがあるんじゃないか?」と思ったり、日々のふとした瞬間……家でご飯を食べている時に、「この雰囲気、見覚えがあるな」という、ちょっと説明しがたい不思議な経験はしたことがあります。

 デジャヴは、比較的経験されたことのある方もいるのではないかと思います。実は、私は結構落とし物をすることが多くて、財布や鍵とか、貴重品はほぼ全部落としたことがあるんですけれど、不思議と全部それが戻ってくるんです。説明のできない、特殊な能力を持っているかもしれませんね(笑い)。そういう自分の体験からも、「世にも奇妙な物語」のような現象は、信じています。日常でも不思議なことはたくさんあるので、人ごとではないと思いますし、物語の現象だけにとどまらない気がしています。

 --視聴者へのメッセージ

 決して誰もがハッピーになれるような物語ではないかもしれませんが、このような日常にあふれる不思議な体験や、皆さんの身にも起こりうるようなことをこのドラマでは具現化しているので、ぜひ一緒に奇妙な体験をしていただけたらと思います。

 ◇フジテレビ編成企画の渡辺恒也さんのコメント

 「初めてのことなのに、前にも経験したことがあるような気がする……。『デジャヴ(既視感)」と呼ばれるこの現象は、今までにもさまざまなフィクション作品の題材として取り上げられてきましたが、今作は主人公が体験するデジャヴを入口として、より深く、より奇妙な多層世界に巻き込まれていくというお話です。

 「意識や記憶といった人間の根源的な要素を描いた、本格的なSFに挑戦したい」という思いで企画しました。主人公・ひかり役を演じるのは、個人的には(同局の特別ドラマ)「教場」シリーズでもご一緒した上白石萌歌さん。難しい世界観をすぐに理解し、作品の根底にある“家族愛”や“勇気”というテーマを自分の中に落とし込んで、間違いのないお芝居で表現していただきました。少し複雑なお話ですが、サスペンスや謎解きの要素も含めたエンターテインメント性の高い一篇(いっぺん)になっていますので、ぜひリアルタイムで考察しながらお楽しみください!

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